カザフスタンの鉄道チケット(主に寝台列車)
広ーい国土を新旧様々な列車たちが走りまくるカザフスタン。あまり観光地として持ち上げられることはないようですが、延々と続く広大なステップを列車で駆け抜けるだなんて、これだけでロマン溢れすぎる!ということで、ウズベキスタンに続き列車を予約。
その中で(またしても)躓きポイントを見つけたので、ここにまとめておこうと思います。
カザフスタンの鉄道チケットの買い方
カザフスタン鉄道のサイトで買えます。後述する通り少しコツが要りますが、西側諸国のカードでも決済までちゃんと行きつけるようです。英語版もあってちゃんと機能してます。何なら検索結果に表示されるDescriptionをクリックすると、写真で予約クラスごとの車内の様子が見れます!説明とコメント欄はロシア語ですが、雰囲気がわかるなんていいですね!
ウズベキスタンと違ってあまり観光アピールしてこないカザフスタンですが、ある程度は外国人旅行者のことも視野にあるみたい。
事前購入したほうがいい?
路線やシーズンにもよるかもしれませんが、今回乗る列車たち(いずれも10月後半)は出発数日前~前日に見に行ったところほぼ売り切れていました。ウズベキスタンほどではないかもしれませんが、ある程度前もって購入したほうがよさそうです。
最大何日前から購入可能?
基本的に45日前からチケット解放のようです。寝台列車しか検索してないので高速車両やローカル線はわかりません。
引き換えは必要?
ネットでできるのは予約だけで、現地の駅で発券しなければ列車に乗れないという場合もあります。が、ご安心を。決済後に発行されるPDFで大丈夫です。スマホなどで見せてもいいのかもしれませんが、印刷して紙でも持って行くと安心です。
ポイント①都市名
チケット・路線の検索時に絶対入れる発着地名ですが、少々注意が必要です。まずアスタナが未だにヌルスルタンのまま。Astanaと入れても一致無しと出たり絶対それじゃないっていうのが引っかかったり。Астанаと入れるとАстана->НУР-СУЛТАНが一番に表示されます。これでOK。入力欄の下にヌルスルタン、アルマトイ、カラガンダ、アクトベはリストされてるので、それをクリックするのが手っ取り早いです。
最近改名の後に改名取り消しとなったアスタナ以外にも旧名で検索・表示される駅があるようです。ググると出てくるので、検索結果がうまく行かないときはググりましょう。
あと旧名新名問題ではないのですが、アクタウもアクタウ(Ақтау)では出てこないのです。駅はマンギスタウ(МАНГИСТАУ)なのです。航空チケットはアクタウ(SCO)で検索ですが鉄道はマンギスタウなのです。
ポイント②カザフスタンの携帯番号
ここからは個人情報入力欄の話になります。というか、まさかのここが関門。検索が一筋縄でいかないとか支払いでカードが弾かれるのよりここが問題。
さて、電話番号が必須項目として要求されます。しかも8から始まる番号指定。カザフスタンの国際番号をググると、7とか77が出てくるあたりからして謎。そして最近カザフスタンは電話の国際番号(日本は81、ドイツは45)をロシアと共有の7から変えるとかなんとかって動きがあったけど結局ロシアと一緒の7のままになることが決まったとか云々。もうよくわからない。なんで自分の国の国番号+電話番号とかメールアドレスじゃないのよという不満。コンビニ決済とか日本もそういう気があるけど、カザフスタンはバスやトラムの支払いもガラパゴス化が進んでいる。
問題はこの入力欄(必須)をクリアしないと列車の予約ができないということ。番号付きのeSIMなり物理SIMをどうにか手に入れるかとか色々考えた末、ちょっと再現性のない方法で解決したのでごめんなさい。ネットでよく出てくる解決策は、テキトーな番号を入れること。どうやら個人認証とかに使っているのではなく列車の運行に変更があった場合の通知用らしいので、チケット購入自体はそれで大丈夫らしい。
ポイント③カザフスタンの個人番号
英語版を選んでいても予約を進めていくと、個人情報入力のステップでИИНというものが登場して一時停止になります。一瞬NNN(ネコネコネットワーク)かと思いましたよ。英語表示に突然出現するキリル文字。なんだよИИНって。ググったところ、個人番号とかそういうのらしいです。無期限で有効とのことで、ドイツの税金番号とか社会保険番号みたいだなと。まあ運用の実態は列車に乗りたいだけのワシらにはどうでもいいのです。ИИН не обязательныйの下のチェックボックスをクリックすれば解決。
ポイント④なぜかカザフスタン人扱い
同じく個人入力欄でのポイント。アカウントを作ると旅客情報(プロフィール的な)を自分の分も同行者の分も登録できるのですが、そこで全部ちゃんと入れて登録したうえでその登録情報を選んでもCitizenshipの欄はどうしてもカザフスタンになります。みんなカザフスタン人になってほしいのかな。Document typeがOther foreign documents(日本のパスポートはこれに該当するはず)になっていてDocument(書類番号)も合っていれば検札時も問題なさそうな気もしますが、一応ちゃんとЯпония(日本)に直しておきました。Япония(ヤポニヤ)、かなり下の方にあるのでいちいちスクロールするのめんどくさかったです(その前に、国籍選択のプルダウンが全部キリル文字という問題)。
ポイント⑤女性専用車両
すべての便で提供されているわけではありませんが、女性専用車両(と思われるもの)もあります。検索結果から列車を選ぶと、車両番号の隣にFemaleと表示されます。個人情報入力のステップで性別欄を男にして先に進むと、「選択した車両は女性専用です」的な説明はでませんがエラーでブロックされます。
まとめ
ウズベキスタン鉄道同様ちょっと躓きポイントはあるものの、事前に予約と発券までできるのは便利ですね。カザフスタンは国土が広いのもあり飛行機に分がありそうな気もしますが、アスタナ-アルマトイなどは便数も多いですし、広大なステップを眺めるのも味わいのある旅になると思います。液体など、持ち込み荷物の制限もないですしね。