いつまで「早いもの勝ち」に頼るの? 〜 情報リテラシー 一歩前
限定商品やチケットの購入、この度のワクチン予約にも採用される「早い者勝ち」という仕組みは、なるほどアナログな時代には使える方法だったかもしれません。
限りがあるものを配分する際の選別方法として、この「早いもの勝ち」は競走であるにもかかわらず不思議と公平で合理的な感じはします。
他の選別方法としては無作為に選ぶ方法もあります。これは公平な感じがしますが、本当のランダムに近いほど帰って偏り、バランスが悪くなってしまうことをスティーブ・ジョブズが確かiPod開発のときに示唆していました。
恣意的として捉えられてしまう場合もあるでしょう。
でも、令和の時代にまだこの「早いもの勝ち」の仕組みをコンピュータのシステムを使ってやらせようとしているのは何だかやるせない気持ちになります。
いえ、たとえばアーティストのコンサート予約であれば、5分で完売など人気の度合いを計る物差しにもなることでしょう。かえってプレミア感もでるのかもしれまえん。
でも、ワクチン予約はどうでしょうか?朝からずっと電話をかけていたり、パソコンを使えない年配の方が孫に頼んだりと日本中がてんやわんやです。
さて、昨今、情報技術の世界ではDXという言葉が流行っております。簡単にいうとこれまでのITを使った業務の単純な置き換え=効率化から、業務内容や企業の目的すらITの力を借りて大胆に変革していこうという動きのことです。
ちょっと今更感はあります。世界のIT企業はハナっからそのような視座で動いていたからです。ですから、これは日本にITが普及する際の、「わかりやすさ」の功罪だと思いますがそれはまた別のところで。
このDXのような姿勢でワクチン予約システムのような選別方法は変えて行くべきだと思います。
選別する必要もないほどのワクチンを準備する。という解も当然ありますが、ここでは未来のことも考えていくつかのアイデアをこれから示していきたいと思います。
続きは次回。
令和3年5月25日 大規模摂取が始まった暑い日