注目の2023年のBRICS首脳会議は肩透かしに終わった?
2023年のBRICS首脳会議は南アフリカのヨハネスブルクで開催され、6つの新しいメンバー国(アルゼンチン、エジプト、エチオピア、イラン、サウジアラビア、アラブ首長国連邦)が2024年1月に正式にグループに加わることが決定されました。この拡大は、グローバルなガバナンスにおける新しい多極的な現実を受け入れ、時代とともに変化することを強く示唆しています。
BRICSとは、
ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの5カ国が参加する国際経済組織です。この組織は、これらの国が経済的な協力を深め、政治的な協力を強化するために設立されました。
共通のBRICS通貨に関する話題は現実的でなく、時期尚早かもしれませんが、国家通貨での取引は現実になりつつあります。
南アフリカ政府は、中央銀行を設立する必要があることから「金融政策の独立性が失われる」と否定的な見解を示したようです。
中国が人民元の国際的地位を向上させようとしているという指摘に関連して、BRICSの拡大と新しい協力体制の開発は、ドルからの依存を減らし、特に中国が主導する新しい多極的な世界秩序を形成する方向に進んでいる可能性があります。
BRICSは、元々は経済的な協力と相互利益を目指して設立されました。しかし、これらの国々は、西側諸国が主導する現行の国際秩序に対する不満も共有しています。これらの不満は、経済的な不平等、政治的な影響力の不均衡、そして歴史的な植民地主義と新植民地主義の影響に関連しています。
これらの国々は、西側諸国が主導する国際組織や制度に対する代替として、自身の影響力と協力を強化しようとしています。現行の国際秩序に対する挑戦とも見なされるかもしれません。
中国とインドはグローバルサウスの盟主の座を巡っても対立しており、BRICS加盟国の拡大により両国の対立はさらに激化してしまうのではないかとの不安はありますが、BRICSの拡大が中国とインドの対立を激化させるかどうかは未知ですが、両国が協力と相互利益を追求するための新しい機会を提供する可能性もあります。
BRICSの拡大は西側諸国にとって脅威になるかもしれませんが、烏合の衆と
は言えば言い過ぎですが、BRICSの拡大は、国際社会の地政学リスクを高める結果をもたらしてしまう可能性もあります。
新しい通貨に関する合意などに注目してしていましたが、やはり一筋縄ではいかなかった。
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