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日本のコスタリカ戦の敗戦の要因の分析と最終戦への展望

ワールドカップサッカーカタール大会の27日の日本対コスタリカ戦の
敗因について語らざるを得ません。ほんとうに悔しい思いを
しました。

まず、前半の全般を見ていて思ったことが、日本はドイツ戦とは
まったく別のチームが戦っているような消極的でほとんどゴールの
期待が持てない退屈な展開であったことか?

確かに5バックでゴール前を完全に防御してきたコスタリカに
面食らった面はあるかもしれません。堅い守りをこじ開けるのは
苦労したのはわかりますが、パスが単調で、横パスやバックパスが
多く、何が何でもゴールを狙う気概と気迫がまったく感じられま
せんでした。まさに退屈な前半でした。

それは、メンバーが大幅に変わったからということではなく、
ドイツ戦で感じられた「決勝トーナメントに何としても進むぞ!」と
いう目には見えないが気迫がピッチに立っている選手からは感じられ
ませんでした。

0-0で前半を終わって、解説者もこれでいいみたいなことを言って
いましたが、完全にコスタリカのペースにはめられて相手の思う通り
の展開になっていたことを指摘することはありませんでした。
前半は、ほとんどシュートをさせてもらえなかった。

そして、後半になってからシステムを変えた効果が現れて、再三の
シュートチャンスが生まれましたが、日本の悪い癖が出てしまって、
最終的な決定力不足に悩まされ続けてゴールネットを揺らすことが
できませんでした。

また、ドイツ戦のときから私自身が指摘していたことですが、セット
プレイにおける絶対的な存在がいないということが絶好の位置での
フリーキックをものにできなかった。そのことがその後の展開にかなり
影響していました。

現在の日本チームの弱点は、相手が堅い守りに徹したときの決定打
不足とセットプレイによる得点が期待できない点です。

そして、後半36分の一瞬の隙を突かれて失点した場面も、もしドイツが
相手だったら確実に外にクリアするボールでした。得点が動かない
焦りもあり、ボールをつなげてカウンターを目論んだのでしょうが、
ワンチャンスをコスタリカに決められてしまいました。

サッカーは、どんなにボールポゼッションをとっても最終的に数少ない
ワンチャンスをものにできるかどうかにかかっています。
日本対ドイツ戦を振り返れば、一目瞭然です。
負けた原因をつくった戦犯捜しをしてもまったく意味はありません。

それでも、次戦のスペインとの最終戦でボールポゼッションをとられても
ワンチャンスをものにすれば、勝てる可能性はあります。
敗戦後、解説者の松木安太郎氏の言葉に勇気をもらいました。
「ドイツに負けてコスタリカに勝って一勝一敗でスペイン戦で決めれば
いい」そう思えば当初の想定通りになります。

ただし、スペインはボールポゼッションと決定力の両方を兼ね備えて
いるだけに厄介です。


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