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フィンランドのマリン首相がNATO加盟の申請後に真っ先に日本に訪日した理由!

ほんとうに、単純な疑問だったのですが、どうしてフィンランドの
マリン首相が他のヨーロッパEU諸国やNATO加盟諸国に先駆けて
日本を訪問先のトップにしたのか?

極めて、単純な疑問だったのですが、その真意がまったくわかって
いませんでした。

そうしたところ、その疑問に対して明確な回答を得ることができました。
それは、大前研一氏の見解を得ることではっきりました。

非常に重要で多忙な時期に来日していることをもっと日本人は認識
すべきだと思いました。おそらく今回は非常に重要な意味を持った
訪日だったのですが、それを日本側がどれほど理解していたのか
どうか、いささか疑問です。

同じタイミングでEUのミシェル大統領とフォン・デア・ライエン
欧州委員会委員長も来日している事実でも非常に重要な来日だった
ことがうかがえます。

帝政ロシアの支配下にありましたフィンランドにとっては、
日露戦争でバルチック艦隊にかなりの打撃を与えて、日本が
実質的にロシア帝国を打ち負かしてくれたことで、勝ち取った
ことをたいへん感謝しています。

なぜなら、
その後のロシア革命のさなかでフィンランドが独立を果たしたという
歴史的経緯があったからなのです。

日本のおかげで独立できた。日本が極東でロシアに睨みを
利かせてくれるとフィンランドはロシアの脅威から解放されるという
国民が日本に感謝する共通認識があったのです。

そのことをどれだけの日本人が認識して、知っていたか、甚だ
疑問です。私自身もそのことを知りませんでした。

歴史においてロシアの南下政策でトルコが非常に苦しめられていた
ときに、日露戦争で極東に軍事力を集中させる必要が生じたためトルコを
窮地に陥れていた南下政策が緩まり、トルコは日本に対して
たいへん感謝しているということは知っていましたが、フィンランドの
独立の一助になっていたことはまったく知りませんでした。

また、ユーラシア大陸の北方でロシアと国境を隣接している脅威と
極東において、海を隔てているが北方領土でごく近くにロシアの
脅威を感じている日本の境遇が似ていることに対する親近感が
共闘できると思ったのも事実です。

NATO加盟申請をしたフィンランドはロシアの脅威が高まり、一時的に
リスクが大きくなっているのは事実です。

そんな重要な時期に訪日したフィンランド国民を代表している
マリン首相は、日本に対してかなり期待をしていることが推察されます。

岸田首相や日本政府の対応は、その意味の重大さを理解しているよう
には感じられません。マスコミの報道もマリン首相の容姿や年齢、
プライベートな話題を伝えるだけで、政治的な意味や意義を取り上げる
ことがありません。

日本のマスコミの程度の低さを露呈した報道に終始していました。
ひょっとすると両国の歴史的経緯すら、認識していなかったのでは
ないでしょうか?


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