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健康志向のあなたが陥ってしまう闇をご存じでしたか?
あなたは、オルトレキシアという言葉をご存じですか?
私自身はこの単語はまったく知りませんでした?
しかし、自分自身の食生活を考えてみると、この傾向が
少しあるのではないかと考えさせられました。
オルトレキシアとは、
食生活について、ごく普通の人でも健康のために気をつけるのは
当たり前だと思いますが、それが極端に制限を加えたり、あの
食品は絶対摂取しないなど、心当たりがある人はいませんか?
たとえば、「小麦や添加物はいっさいとらない!」とか、
「動物性食品は絶対に食べない!」「外食で食べるものがない!」
など、健康的な食事に執着して強迫観念が伴うような極端な
考え方のことです。
ただし、オルトレキシアは「やせたい願望」や「ボディイメージへの
執着」などはあまり強くありません。
それでは、あなたが実際、どの程度このオルトレキシア傾向に
陥っているかどうかのチェックリストがありますので、トライして
みてください。6個以上当てはまったら単なる健康志向を逸脱し
ている可能性が高いので気をつけたほうがいいでしょう。
<オルトレキシアのチェック票>
1 1日のうち3時間以上の時間を、健康的な食事について考えてしまう
(意識に上がってしまう)
2 翌日の献立(自分の基準を満たす完璧な)を考えてしまう
(意識に上がってしまう)
3 食事がより健康的になるにつれ、生活の質が低下している
(生活に不都合が出てくる)
4 自分自身、自分の決めごとに厳しすぎると感じる
5 健康的な食事をすることで、自尊心が上がっていく
6 健康的な食事をしていない人を見下してしまう
7 (自分にとって)正しい食事を摂るために、大好きな食べ物を
犠牲にする
8 自分が決めた食事をすることで、家庭での食事に支障が出たり、
家族や友人と距離が開いたりしている
9 普通の食事をしたら、罪悪感や自己嫌悪感を覚える
10 食べる行為を、自分で完全にはコントロールできていない
いかがだったでしょうか?
いくつ当てはまりました?そんなあなたに対する対策を
3つ伝授します。
1 ちまたに流布しているエビデンスのない建康的な食生活に
関するネット情報を遮断する。
2 自分に厳格なルールをとらわれすぎない。
たまには、友人、知人と外食して楽しい時間を過ごすことを
優先して、食事内容にあまりこだわらない鷹揚さが必要。
3 健康を意識して食した食事で健康を損なうのはまったくもって
本末転倒なので、タンパク質、炭水化物、脂質、ビタミン、
ミネラルなどをしっかり摂り、栄養バランスのよい食事をするように
心がけること。ときには、羽目を外して暴飲暴食してみるぐらいの
寛容さがあるといい。
潔癖症と同じで、いずれにしてももっと気楽に自分のルールに
固執しないいい加減さがかえって健康にいいということ。