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コミュニケーションは相手の話が8割、自分の話が2割の傾聴力で決まる!(その3)
その2
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ある調査によると、日本人の話すスピードは毎分400字程度ですが、
話を聴きとる脳のキャパはその5倍もあって毎分2000字もあるとのこと。
つまり、人間の脳は、相手の話を聞いている時にかなり能力を
持て余した状態になるということです。
そのため、相手の話を聞きながら自分の話のきっかけを常に
頭の中で巡らしています。話の腰を折って、自分お話に置き換えて
しまう理由がそこにあると言えます。
相手が自分で解決策を見つけ出せるように伴走する気持ちで
話をひたすら聴く。核心については話し手自身が自発的に話し出す
ように誘導することが最も重要。つまり、気づけずにいる人に
寄り添うこと、決して気づかせることではない。それがほんとうの
意味での気づきと言えます。
相手のトークや相談の内容に関して、途中で言いも悪いも
いっさいジャッジしないことが重要。
事情聴取のような直接的な質問をすると相手は心を閉ざすので
なるべく連続して問いかけない。触れられたくない話題に触れて
しまったときは、「そういえば・・・」「それはそうと・・・」で
話題をさりげなくガラッと変えてしまうといい。
苦手な分野や相手に比べて知識量が少ない話題に振られたら、
無理に応えないで「それについてどう思われますか?」と相手に
振ってしまう。
事柄を聞くのではなく、相手の気持ちをわかろうとする。
ここまでは、聞き方のテクニックめんですが、これからは心の問題、
つまり、自分自身の心のフィルターについて述べたいと思います。
心のフィルターとは?
相手の感情と自分の感情がごちゃごちゃになって境界線がわからなく
なることによって聞き耳を閉ざしてしまう現象の原因のことです。
自分の心が何に反応し、しないのか知ることが必要です。
結論が出ない話をダラダラされてイライラした状態。
まず、自分の中の感情を見つめる作業をすることがたいせつです。
嫌いな感情を持つ
反対意見に頭に来てしまう状態。
心配事があったり、体調が悪い状態。
言い訳する人に反論したくなる状態。
自分の感情をなるべくフラットな状態にして相手の話を聞くことで
テクニックではない傾聴ができます。
最後に自分の心の声を真摯に聞くことで自己理解を深めることが
できます。それが聞ければなりたい自分の真の姿が浮かび
上がってきます。聞く力の最終形は自分の心の声を聞くことに
他なりません。
その1(はじめから読みたいあなたへ)
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