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七十二候の処暑の末候に突入!稲穂もたれる季節。
昨日の9月2日から季節は処暑の末候、第42候に突入しました。
ちなみに2日は友引と(だいみょうにち)が重なる日で、
ハッピーな日です。
※大明日とは、
天地が開け、隅々まで日の光で照らされることを意味し、あらゆる
ことに大吉とされる日。
「こくものみのる」と言われ、稲や栗などの穀物の実が大きくなって
くる時候です。ただし、この時期は台風が多くなってくる頃なので
まだまだ気が抜けません。
田んぼの稲が黄金色に色づく風景は、日本の豊かさを再認識できる
すばらしい季節を迎えています。
この時期の旬の野菜は、サツマイモです。中国から宮古島に渡った
のがはじまりで、薩摩の芋として定着しました。干ばつに強く、
収穫量が多く、江戸時代には凶作を救う作物として全国に広まり
ました。
旬の魚としては、シマアジです。シマアジは、アジの仲間でいちばん
美味とされています。八丈島や伊豆七島で獲れる天然ものが珍重されて
高級魚として取引されています。
豊穣の秋を喜ぶ姿があちこち見られる時季と言えます。
炊きたての白米が美味しい季節ですが、腸内環境のことを考えると
五穀米や玄米を取り入れて腸内環境の乱れを改善したいものです。
これらを取り入れることで、さまざまなビタミン、ミネラル、
食物繊維を摂取でき、血糖値も抑えることができます。
腸はメンタルにも関係します。免疫力の強化も腸の重要な役割の
ひとつですので、疲れた胃腸をいたわる食生活を心がけたいものです。
同時に腸まで届くビヒズス菌や腸内細菌のエサになる水溶性の
食物繊維、オリゴ糖などを摂ることをお忘れなく。
この時季にぜひとも食べていただきたいのが、なめこです。なめこの
ぬめり成分に含まれるペクチンは、腸内で糖質の吸収を穏やかにし、
血糖値の上昇を抑える効果が期待でいます。
便通もよくなり、コレステロールの吸収を抑制する作用で動脈硬化の
予防にも効果的です。ぜひ、食材のひとつに加えてください。
お豆腐となめこの味噌汁なんかが最高です。
濃い味付けや揚げ物、過度のアルコール摂取は身体の機能が高ぶり、
熱がこもるので気をつけたいものです。
また、水溶性食物繊維として整腸作用と便秘予防にコンニャクを
調理して食べてみてください。腸壁を刺激するとともに腸内で
善玉菌を増やし、悪玉菌を抑える優れものです。
果物もおいしい季節です。桃もそろそろ終わりに近づいてきました。
これからの桃は川中島の白桃に代表される硬い品種になります。
梨もおいしいですし、そろそろ新鮮なリンゴやブドウが出てきます。