
お金に余裕ができると、かえって健康を害すという逆説
人は、お金に余裕が生まれると、まず贅沢をしようとします。
有名なマズローの欲求5段階説のうち、最も低次な欲求は「生理的欲求」
つまり、空腹を満たすなど、最低限生命を維持したいというものです。
食べ物は、生命の維持に直結する最も基本的なものですからまず、
最初に食料を確保したいと思うものです。
そうすると、次にお金に余裕ができるとどうしても人間はおいしい
ものを追い求めてしまいます。
おいしいもの、ぜいたくなものは高価格でお金がかかります。
そして、贅沢なものは高カロリーで高糖質、油もたっぷりで
栄養過多な食品になってしまいます。
たとえば、
キャビア、エビ、カニ、ウニなどの高級海産物や高脂質なステーキ
などをふんだんに食べてしまう愚を犯します。
実際に私の伯母は、亡夫の遺産を相続したあとに、それまでは贅沢と
は無縁の慎ましい生活をしていたのに、それまでの節制からガラッと
変わって華美な食生活に一変してしまいました。
その結果、膵臓ガンを患い、手術後数年で帰らぬ人になってしまい
ました。原因はそれだけではなく、生来の倹約の習慣から調理後の
酸化した油で再調理していたために活性酸素を大量に取り込んでしまった
ことも原因のひとつです。
亡くなる数年は自分でインシュリン注射するような毎日でした。
一人暮らしをしていたので甥である私を含めて、親類縁者も食生活に
対する注意喚起する人が近くにいなかったことも不幸でした。
ことほどさように、人間は弱い生き物です。自分を自制して生活する
ことが一人でいるとなおさらできなくなってしまうものです。
私自身も少し余裕ができると、間食にぜいたくな食材を仕入れてしまい、
体重増加や体脂肪を自然に上げてしまう愚を犯していまいます。
結果、特定保健指導の職員の方からお叱りを受けることがしばしばです。
間食にジャンクフードはなるべく控えていますが、ポテトチップなどは
無性に食べたくなることはあります。
今では、カカオ成分72%のチョコレートやミックスナッツ、フルーツなどをなるべく摂取するように心がけています。
それでも、体重と体脂肪はなかなか減ってくれません。運動はもっぱら
ウォーキングだけなのでなおさらです。
考えてみると、お金に余裕がなくてぜいたくができなかった時代は
今より、健康的で調子がよかったように感じます。ちょっとした距離でも
タクシーは使わず、歩いていたように思います。
だから、あなたもお金に余裕ができたときこそ、健康のために食生活を
贅沢志向ではなく健康のために無農薬野菜のコストにかけるとか、味と
健康に見合った食品にお金をかけるようにしてください。
特に、腸にいい食品を摂取することがたいせつです!