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空気から飲み水をつくる画期的な技術ができた!
蛇口をひねれば水が出てくる環境の日本にいるとなかなか水の
ありがたみを感じません。災害が起って水道が止まるととたんに
水のありがたみに感謝するものです。
日本では当たり前の光景ですが、世界視点で考えてみると、
蛇口をひねってきれいな水が出てくることはとても貴重で、あたり
まえのことではありません。
特にサハラ砂漠以南のアフリカ諸国、東南アジア、南アジアなのでは
今も深刻な水問題を抱えている地域でもあります。子どもたちの
死亡率の高さもこの水の汚染がかなり影響を及ぼしています。
世界では10億人以上が飲料水を気軽に飲めない状況で暮らして
るとのこと。また、世界にある学校の31%で、きれいな水を飲める
設備が整っていないのが現状です。
人間の身体は80%近くが水分でできています。気軽に水が飲めない
環境を何とかしてつれないものでしょうか?
世界の環境に関わるNGO団体が井戸を掘って汚れていない水の
確保に尽力していますが、供給は極めて限定的です。
そんな中、チュニジアのスタートアップ「Kumulus」は、空気から
飲料水を作り出せる「Kumulus-1」を開発しています。
アフリカ発のテクノロジーだということにビックリしました。
詳しいメカニズムは企業秘密のようですが、原理は空気中の
汚染物質を取り除いたうえで、結露を上手く利用することで、
飲料水をつくっているようです。
「Kumulus-1」は搭載された太陽光パネルで自家発電し、運用費
ゼロで1日30〜40Lの飲料水がつくり出せる画期的なシステムです。
設置場所を選ばないところも特徴のひとつのようです。
やはり、必要は発明の母というようにアフリカの国であるチュニジア
からこのような技術が生まれたことに人間のあくなき探究心のたまもの
だと感心しました。
現在、豪華客船で使う水は海水を淡水化した浄化したものを使って
いるようですが、飲料水はミネラルウォーターを大量に積み込んでいる
ようです。
この技術があれば、洋上でも飲み水が簡単に手に入るので非常に
有望な技術であります。
テクノロジーの進歩は人間が意識することで、あらゆる発明が
現実化していきます。その発展のスピードも我々の想像を超える
早さで実現してきています。
これからの将来に思いも寄らない画期的なテクノロジーが世に出る
かもしれません。そんなSFのような世界を生きているうちに見て
みたいものです。
あなたもそう思いませんか?