日本人が欠けている知恵をユダヤ人のWisdomから学べ!(その3)
その2~の続き
前回は、ユダヤ人はすべての事象に対して「なぜ?」という視点で
批判的に物事をとらえることの重要性について話しました。
次に、原典主義ついてのお話です。
疑問を持ってすべてを疑う姿勢を持ったら、当然、真実を探しに
いきます。つまり証拠(エビデンス)を求めることになります。
ここで、気をつけなければいけないのが、二次、三次情報に
惑わされないことです。原典にあたる、つまりもとの文献や
原典にあたるということです。
これは、人からの情報においても言えることです。つまり、何かを
学びたいときはその道の一流から学ばなければいけません。
米国など欧米においては、エリートは一流の大学で学ぶ理由がこんな
ところにあります。そして教育の現場ではすべて「原典主義」が
徹底的に貫かれています。
そして、ここからが最も重要な点ですが、もとになる文献や原典を
資料にして「自分ならどのように考えるか?」という視点で自分の
認識、考えを手に入れることを徹頭徹尾、教えていきます。
日本の教育の現場では、義務教育から大学にいたるまで、ほとんど
知識やデータを暗記することに主眼が置かれているのとはまったく
異なる教育がなされていることがおわかりでしょうか?
「原典主義」は現代で言えば、ビッグデータそのものです。膨大な
情報量の中からそれを自分なりに解釈することで、イノベーションが
生まれてくるのです。
人工知能(AI)が発達している現代においては、人間の手によるより
確実に早く正確に原点主義、現場主義を代行できるようになって
きています。
人間がすべきことは、原典主義、現場主義、現地主義(フィールドワーク)で得たビッグデータと人工知能(AI)を応用して、ますます個が
重視される時代にマッチした新しいイノベーションを起こすことに
尽きます。そうすれば、AIに仕事を奪われません。
知識偏重の日本人が太刀打ちできない世界が、そんなところに
現れています。日本が衰退して新しいイノベーションが生まれてこない
原因がこんなところにあります。
いまこそ、日本は暗記教育から脱却して、ビッグデータは人工知能(AI)に
まかせて、そこから分析、応用しながら個々の認識を深めて自分なりの
考え方を手に入れなければいけません。
そうでなければ、そこそこ知識はあるが、何もできない日本人がますます
増えてきます。人工知能(AI)によるイノベーションのうねりから
取り残されてしまいます。
次回は、冷静な視点で最適解を求めるために徹底的に物事を分類する
「分類主義」についてお話ます。
その1から読みたい方は、
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その4へ続く