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冷え対策!西洋医学の薬の処方と東洋医学によるアプローチの違い
季節の変わり目、晩秋から初冬にかけて手足の冷えが出てくる季節
になってきました。
ご多分にもれず、私自身も男でありいますが、最近歳のせいか、
冬なると手足や下腹部の冷えに悩まされています。
特に下腹部の冷えは膀胱に細菌が入り込み、ときどき疼痛を発する
ことがあります。手足の冷えは何とか我慢できますが、下腹部の痛み
は放っておくと激痛になってしまうのでやっかいです。
最終的には泌尿器科で抗生物質を処方してもらえば3日ほどで治る
のですが、抗生物質は腸内環境の善玉菌まで殺してしまうのでなるべく
使わないようにしています。
そんなときは下腹部に使い捨てカイロを貼ることで初期の痛みでしたら
とることができます。
季節の変わり目には、西洋医学の概念にない気と津液(しんえき)を
考慮すべきです。
西洋医学は基本、対症療法なので即効性はありますが、根本治療では
ありません。
東洋医学による気とは、体の中で血を運んでくれます。そのため、
元気がないと「血」を運べなくなります。何だかしんどい、だるいと
いう症状が出る場合は血の巡りが悪くなっているのです。
津液とは、体内の水のことで津液が体の中にたくさんあると冷えや
すくなります。特に、足が冷えやすくなるのは、津液が重く足に
溜まりやすいからです。
私の場合は、下腹部にこの津液がたまりやすい体質なのでしょう。
身体を温める方法は、お風呂に入って体全体を温めたり、患部を
さすってもらったりすることで温まります。
体を温める食材の代表格というと、唐辛子やショウガを思い浮かべる
人が多いですが、熱性の食材としては、唐辛子の他にはコショウ、
山椒、八角、シナモン、クローブなどがよく知られています。
また温性の食材には、シソやネギ、ショウガなどの薬味食材も薬膳として
効用があります。
寒い季節は寒性や涼性の食材を避けることも大切です。寒性の食材には
トマト、ズッキーニ、レンコン、バナナ、キウイフルーツ、海藻類などが
あります。そして涼性の食材には、小麦、キュウリ、レタス、ナス、大根、そばなどがありますので控えた方がいいでしょう。
ただし、寒性や涼性の食材でも、加熱すると冷やす作用が弱まりますので、
摂取する場合は熱を加えることが重要です。
特に体を温める加熱方法は煮る、炒める、揚げることで食材を美味しく
食べることができます。とくに冬場は煮物や鍋などを積極的に摂るように
しましょう。
今晩は、画像のようなもつ鍋料理でもいかがですか?