忍び寄る軽度認知障害の恐ろしさ!
認知症予備軍と呼ばれる軽度認知障害(MCI)は本格的な認知症
になる最後の分かれ道と言えます。
※MCI(Mild Cognitive Impairment)とは、
軽度認知障害のことで、認知症のハイリスクグループ(将来認知症に
なる可能性がより高いグループ)のことをいいます。年齢相応の認知の
衰えと、より深刻で病的な意味合いの強い認知症の間に存在する状態の
こと。
認知症は物忘れが激しくなるだけでなく、あらゆることに対して
関心がなくなったり、これまで興味があったことから興味が失せて
しまうなどがリスク要因になっています。
つまり、興味関心がなくなるというのは、認知症の原因でもあり、
結果でもあるということ。
今まで仕事人間だった人が定年後、何もやることがなくなり、毎日
受動的なテレビばかりをゴロゴロしながら見るようになってしまうと
認知機能が徐々に低下していきます。
興味、関心がもてるものがない状態が続くと、身体を動かすこともな
ければ、頭も使うこともない。こうした生活を毎日続けていれば、
脳の使われない神経細胞は弱っていくばかりです。
まだ、MCIの状態なら弱っている神経細胞を元気づけてあげることで
正常な認知機能を回復させることができます。
認知症4つのタイプ
1 アルツハイマー型認知症
2 レビー小体型認知症
3 血管性認知症
4 前頭側頭型認知症
患者数が一番多いのがアルツハイマー型認知症です。アルツハイマー
型認知症が、認知症全体の6〜7割を占めています。
やっかいなことにいちばん発見がむずかしいのがアルツハイマー型
MCIなのです。
単なる健忘症による物忘れであると考えられて見逃されやすいのです。
5つチェック項目
1 料理を作る際に同じ献立が続いたり、味変したりする。
2 服装に無頓着になる。
3 話し始めてから何を話そうとしたのかわすれてしまう。また、同じ
話を何度もする。
4 洗濯機で選択した後、干すのを度々忘れてしまう。
5 小銭を出すのが面倒になり、お札で精算し、小銭がたまってしまう。
私自身もこのチェック項目では、身につまされることがあります。
度々ではありませんが、うっかり洗濯した後、干すのを忘れてしまった
ことはありました。
何を話そうとしたのかを忘れたことはありませんが、用事があって
部屋を移動したときに何をしに来たのか忘れてしまうことは度々
あります。
最近、部屋の中でメガネを探すことが多くなりました。ついつい、
あまり関係のないところにフッと置いたままになってしまい、どこに
置いたのか忘れてしまうからなのです。
やはり、物忘れ傾向は強くなっています。気をつけなければいけません。