ChatGPTの進化が止まらない!
昨日の3月14日にChatGPTを開発した米新興企業オープンAIがより正確な
対話が可能になる言語モデルの最新版「GPT-4」を発表しました。
有料版加入者とソフトウエア開発者に対して提供しはじめました。やはり
ChatGPTの進化は月額20ドルを支払っている人たちを優遇するのは無理も
ないのでしょう。
画像に文章を添えて質問することも可能にする予定で、全貌については
まだまだ何ができるのかが徐々にわかってくるのではないでしょうか?
たとえば、公開したデモでは卵や小麦粉の画像と一緒に「この材料で
何が作れるか」と尋ねると「パンケーキ」などと答えました。
オープンAIの技術を使っているマイクロソフトの検索エンジンBing
(ビング)の対話機能にも利用されるとのこと。これで検索エンジン
の巨頭、Googleに対する逆襲がはじまるかもしれません。
まだまだこのAIは発展途上中で、一部の事実とは異なる誤った回答を
したり、攻撃的な表現で応答したりした事例が問題視されていています。
おもしろかったのは、官僚文書を書くのが得意だということ。知能は
全分野で修士課程を出た人くらいのレベルと高く評価したのはメディア
アーティスト落合陽一氏。
事実誤認の件については、GPT-4では、 事実に基づいた回答を出す確率が
40%高くなっているとのことがあげられます。もちろんこれで完全という
わけではありませんが、モニタリングや微調整の仕組みを整えることで、
継続的な改善が図られるようです。
まさにChatGPTの進化が止まりません。
わずか2カ月で登録者数1億人を突破するなど、驚異的なほどの注目を集め
ました。ほぼ間違いなく、2023年は我々の生活にAIが急速に溶け込んで革命
を起こすのではないでしょうか?
GPT-4はWebのクロールデータ、及びWikiペディアのテキストを使って学習することに加えて、音楽、動画、画像、Twitter、ニュースなど、多種多様のデータ(マルチモーダルなデータ)を使って学習しています。
様々な種類のデータを、しかも大量に学習することにより、出来ることが
大幅に増えているとのこと。無料版はGPT-3をベースにしているので、
ビジネスで利用する人は月額20ドルのサブスクに移行していくのでしょう。
今までのフリーミアム的なビジネスモデルからさらに上位のサービスを
享受するためには課金されるという方向にシフトしていくのでしょう。