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AWS初心者が半年で中級者になったお話
インフォマートの開発部門で様々なサービスの開発や改修を担う社員たちが、時に技術力の向上のために、時に自らの楽しみのために、開発界隈で話題の○○を体験し、レポートするリレー企画です。
今回は、ITIL部門 プラットフォームイノベーション部 三宅千悠がレポートを担当します。
■はじめに
はじめまして、プラットフォームイノベーション部の三宅千悠と申します。2023年10月に入社し、主にAWSを用いた、BtoBプラットフォーム 請求書の一部機能のリプレイス案件に従事してきました。現在は、次に参画するプロジェクトとの兼ね合いで別部門にて別サービスの開発に従事していますが、日々新しい発見があり、とても学びになっています。
■概要
今回は、AWS初心者だった私が僭越ながら、入社半年でプロジェクトの主担当となって奮闘することによって、中級者くらいになったというお話を綴りたいと思います。ここで、中級者とは、「それなりに使えること」と規定したいと思います。
それなりに使えるようになった、といっても自身の触れたサービスのみになりますが、使えるようになるまでの大まかなプロセスとしては全サービス(もっといえば他のクラウドサービスも)ほぼ共通になるかと思っているため、このようなタイトルにさせていただきました。その点はご留意いただければと思います。
■AWSほぼ初心者での入社
インフォマートには、本記事投稿時点(2025年1月)から1年少し前に入社しました。実は他に行こうとしていた会社があったのですが、最後の最後で、インフォマートからAWSを用いた開発をやらないかという打診がありました。当時、クラウドサービスを用いた開発に力を入れたいと思っていたこと、また、個人ではなく企業レベルで扱えるようになりたいと考えていたことから、転職活動においては、そのような開発ができる環境に重点を置いていました。そのため、最終的にインフォマートに入社を決めました。
入社から最初の3か月間はAWSに知見のあるビジネスパートナーの方々(以下、BPさんとします)とお仕事をさせていただき、Terraformを用いたIaCによるAWS環境の構築など、日々学びながら業務を進めていました。当時の私のAWSのレベル感としては、ほぼ初心者。入社の1年と少し前に、前職でEC2やS3など主要なサービスを少し触ったことがある程度でした。
■突然のBPさんの離任
会社にもプロジェクトにも慣れてきた入社2か月目の終盤ごろ、会社の体制の見直しで、プロジェクトの縮小が決まりました。伴って、急遽BPさんも離任することに。しかも、一部の方ではなくて全員です。
この頃には、業務や使用しているAWSサービスに関する理解も徐々に深まってきてはいましたが、まだまだ道半ば。自力でプロジェクトを推進するには不安要素しかなく、死亡フラグがたったな、と思いましたが、決まったことは覆らないので、引き継ぎ項目をリストアップし、可能な限りで引き継いでいただきました。
また、引き継ぎ期間も終盤になるにつれ、逆にスキルアップのチャンスなのでは?と徐々にポジティブに考えることができるようにもなってきました。
■資格取得で総合的な知見を得る
とはいえ、断片的な知識では主担当として開発を進めるには分不相応です。そこで、まず資格を取得することにしました。
AWS(おそらく他のクラウドサービスも)は、資格の問題を通して事例とそれに対するベストプラクティスが学べるため、総合的な知識をつけるにはぴったりです。業務の傍ら学習を進め、3か月強で、アソシエイトレベルではありますが、
● AWS Certified Solutions Architect - Associate(通称、SAA)
● AWS Certified SysOps Administrator - Associate(通称、SOA)
● AWS Certified Developer - Associate(通称、DVA)
の3つを取得しました。
資格取得に際し、当初は、会社の契約により見放題対象になっていたUdemyの試験問題や動画を用いて勉強していたのですが、残念ながら、それほど効率がよくありませんでした。そんな中、たまたまプライベートでお会いしたAWSエンジニアの方にとあるサブスクを教えていただき、そちらを使ったところ各段に学習スピードがあがりました。
この頃には当初と比べ、製品の特徴やよりよい組み合わせ等を加味できるようになるなど、体系的な知見が身についていたと思います。
なお、インフォマートには資格取得支援制度があり、会社指定の資格をとると報奨金がもらえます。資格や所属部署での必要度にもよりますが、受験料を差し引いても、お小遣い以上になるものも少なくないです。AWS系の資格もラインナップにあり、モチベーションアップにつながりました。余談ですが、申請は取得後なので、その点も気持ち的にありがたかったです(笑)。
■実務+プロトタイプ開発で波に乗る
資格取得も大切ですが、いちばん大切なのは、やはり手を動かすこと。資格の勉強に加え、プライベートでも個人のAWSアカウントを使って業務での利用を想定したプロトタイプ開発を実施したり、技術ブログにアウトプットしたりしながら、ひたすら経験を積みました。基本は公式マニュアルを参照、必要に応じて技術ブログも参考にしながら自力で進めるスタイルでしたが、会社がAWS社とサポート契約を結んでいる関係で、要所要所で質問できるのも嬉しいポイント!
この頃、ちょうど入社半年が経過したくらいで、断片的ではありますが、自身でサービスの構成を考えたり、他の方に構成のメリット・デメリットやポイントをお話しできるようにはなっていたかと思います。
例として、現行サービスの主要な動作環境であるOCI(Oracle Cloud Infrastructure)環境との連携に関し、2つの候補をあげ、それぞれのメリット/デメリット、そして、自分の推奨する方をご説明したところ、関係者の皆さまにも納得いただき、そちらを採用する運びとなりました。
僭越ながら、レベル感としては、それなりに使える中級者くらいにはなれたんじゃないかなと思っています。
■他チームへの異動とAWS関連のサポート
その後、昨年の7月より、次に参画するプロダクト開発チームとの兼ね合いで別部門での開発に従事することになりました。そちらでのAWS関連の開発の際に、サポートに入ったりと、自分で言うのも恐縮ですが、アドバイザー的な立ち位置で、他のメンバーのお役に立てるようにもなりました。
最近は業務でAWSに触る機会はやや減少傾向ですが、次のプロジェクトでもAWSを使用する機会があるため、今後も知見のブラッシュアップに努め、日頃の業務はもちろんのこと、新機能開発においても即戦力になれるようにしていきたいです。
■おわりに
いかがだったでしょうか。今回は、AWSほぼ初心者だった私が、半年で中級者になったお話を綴らせていただきました。
本記事の内容が、これからAWSを頑張りたいと思っている読者の皆さまのお役に立てば幸いです。
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