The Webby Awardsでインタビューが掲載。日本語版をnoteで公開します。
“インターネット界のアカデミー賞”と評される「The Webby Awards (ウェビー賞)」にて、IN FOCUSで制作したPSY-CLONEのWebサイトが「Best Visual Design – Function部門」にファイナリストとしてノミネート、kaonavi TownのWebサイトが「Best Visual Design – Function部門」と「Corporate Communications部門」の2部門で特別名誉賞を受賞しました。
今回のnoteでは、The Webby AwardsとWordPressテクノロジー企業WP engineが共同で運営するサイト「CRAFTED WITH CODE」で掲載されたインタビュー記事を紹介します。同サイトでは、世界中の開発者、デザイナー、クリエイター達が携わったプロジェクトの秘話やものづくりのために必要な創造性、専門的技能、技術革新についての考え方が掲載されています。
そんな「CRAFTED WITH CODE」にて、IN FOCUSのWebディレクター兼石淳が、kaonavi Townについてインタビューを受けました。英語で掲載された元の記事も下記リンクから見ることができるので、そちらもぜひご覧ください。
ープロジェクトとそのコンセプトについて説明してください。
カオナビ社が描く、「誰もが個性を活かして活躍できる未来の街」を体験できるサイトが「kaonavi Town」です。この街では、あらゆるテクノロジーが正しい形で実装され、それぞれが作用することで、街中が活気で溢れています。個性を活かしながら、様々なコラボレーションを生み出す街と働く人々を3DCGで再現しました。
ープロジェクトのインパクト、革新性、チャレンジした部分とは?
3DCGで小さな世界を作ることで、街を巡るような体験を作り出したことです。
ーアイデアが固まった後は、どのような技術的アプローチを選択しましたか?また、過去に行ったアプローチとどのように違うのか、あるいは超えていると考えますか?
自社としては、3Dモデルを作りWeb上で表現するまでを社内スタッフで完遂した初めてのサイトになります。Blenderをほぼ初めて触るような状態から始めたので、色々困難なハードルはありましたが、みんなで学び合いながら、アニメーションやカメラワークの演出までやり通しました。
ーこのプロジェクトで最も大きな学びや収穫は何でしたか?
全工程を経験することで3DCG制作の知識を獲得したこと。また、3D, Web, ムービーを駆使してシームレスに統合することで、 Web上でのコンテンツの見せ方を没入感ある体験に昇華できたことです。
ーこの体験を開発するために、どのようなWeb技術、アプローチ、ツール、リソース(WordPress、ヘッドレス、AI、Sublime Text、HTML5、Adobe XDなど)を使用しましたか?
[Nuxt.js] 非同期遷移によりシームレスな体験を実現
[hls.js, CDN] セルフホスティングの動画ストリーミングとCDNで遅延のない高解像度再生を可能に
[Figma] デザインからフィードバックまでプロジェクトの全てを管理
[Blender] 3Dモデリング、レンダリング。[AfterEffects]Blenderのカメラデータと同期させた2Dモーションの合成、ポストプロダクションによる動画の仕上げ
[webp, avif] アセットの軽量化
ー最終的にこのWebサイトは、どのように制作チームの期待に応え、あるいは期待を上回り、どういった結果を得られたと考えますか?
技術的な不安もあり、当初はもっと簡略化されたシンプルな3Dタウンを作るつもりでしたが、最終的に建物や人々を多彩に表現することができ、より生き生きとした街とそこでの生活を描くことができました。クライアントやオーディエンスからの評価も高く、Webby Awardsに表彰されたことを光栄に思っています。
ーなぜ、今が新しいデジタル体験を生み出すエキサイティングな時なのか?IN FOCUSはそれをどのように位置づけていますか?
AIの発達がクリエイティブに及ぼすインパクトはものすごいと思いますが、そこから新しい思考法やカルチャーが続々と生み出されていくことにワクワクしています。今までにない手法で人の心を打つような新しい体験がいたるところで発明されていくと思います。それらの体験に自ら触れ、吸収することで、我々が作るウェブの世界に還元できるものが沢山あるはずだと思っています。
ー制作チームのクリエイティブなアイデアや技術力と、クライアントのブランドを公平に表現することのバランスをどのようにとったのでしょうか?
今回は「未来の街とそこで働く人を表現する」ことがテーマだったので、より世界を作り込むことがメッセージを強く伝えることにつながるため、比較的バランスを取りやすいプロジェクトでした。この案件に限らず、演出とユーザービリティーのバランスはクライアントが目指す最適なゴールになるよう常に意識して制作に取り組んでいます。
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