多くの人が行き交う場所で、テーマの印象を残すには ─ ルミネ横浜・ルミネ新宿 2024SPRING ビジュアル制作
こんにちは。今回のnoteは、ルミネ横浜・ルミネ新宿で行われたキャンペーンを紹介。IN FOCUSの増田が、ビジュアルのアートディレクション、デザインを担当しました。本キャンペーンは同時期に開催され、担当したグラフィックは、館内や駅構内などさまざまな場所に掲出されました。実際の様子をまとめてお届けできればと思います。
ルミネ横浜「THANKS DAYS 2024 SPRING」─花の色合いやタッチで、らしさを表現
ルミネ横浜にて4月18〜22日に開催された「LUMINE YOKOHAMA THANKS DAYS 2024 SPRING」。顧客への日頃の感謝を還元することを目的としたキャンペーンです。IN FOCUSは、告知用ビジュアルのアートディレクション、デザインを担当しました。
ビジュアルは感謝をシンプルに伝えるべく、花束のモチーフに。ルミネ横浜のお客様のイメージにあわせ、可愛さに振りすぎない上品さや繊細さを表現しました。
制作物は、光柱・サイネージ・フラッグ・ルミネショップのポスター・SNS用の素材・フレームなど。期間中は、館内のいたる所にさまざまな花モチーフが掲出されました。
ルミネ新宿 「に、あう」─新生活への期待や春の空気を伝えるイラスト
ルミネ新宿の春キャンペーンは、4月1日〜5月6日の約1ヶ月にわたって開催されました。今回のテーマは「に、あう」。IN FOCUSは、告知用ビジュアルのアートディレクション、デザイン、LP制作を担当しました。
イラストレーターには、くらちなつきさんを起用。服装や髪型などトレンドのあらわれたイラストが、ルミネ新宿のイメージとリンクしています。
春から新生活を始めるすべての人に素敵な出会いがあるよう願いが込められたキャンペーン。新生活に心躍らせる、素敵なファッションに身を包んだ女性の姿を、やわらかなトーンで表現しました。
モチーフを統一し、情報はシンプルに。全体のテーマを印象に残す
今回アートディレクション、デザインを担当した増田にも話を聞きました。
ーグラフィックが実際に掲出されるとき、多くの方の目に留まるために、こだわることや意識することはありますか?
載せる内容が多い場合は、情報の強弱やサイズ感に気をつけます。駅を通りかかった方に、短い時間で印象を持たせられるのは、全体の色やモチーフ。キービジュアルとテーマが一瞬で伝われば、十分機能が果たせていると思っています。サイネージは、イラストと館内の情報が混合したものになるのですが、いわゆる“チラシ”にならないように気をつけていました。
また、イベント期間中は制作物が色んな場所に掲出されます。サイネージ、バナー、インスタグラム用の素材など、制作するものもさまざま。それぞれが同じキャンペーンのものだと分かるよう、統一感を意識しています。モチーフのテクスチャーや、ロゴの大きさ、配置などはある程度ルール決めをしていますね。
ー今回のキャンペーンを経て、感じたことを教えてください。
プロセスと実際の仕上がりは必ずしも比例しないと実感しました。実際の紙・特定のサイズで掲出されると、グラフィック制作時に予想していたものと印象は変わります。実際に掲出された状態を見たら当初の想定よりも良くなることも多く、嬉しい発見でした。今後も、空間に存在する状態をより意識して作れたらと思います。
センスや美しさの判断基準を、自信を持って伝える仕事
ー以前スタッフインタビューにてお話を聞かせてもらいましたが、そのときの考え方と何か変化はありましたか?
基本は変わらないです。感覚的なセンスは、より大切にするようになりました。目立たせる、クリック率を向上させるなど、ロジカルな思考でのデザインももちろん大切ですが、センスや美しさとしての良し悪しを、自信を持ってお伝えするのがグラフィックデザイナーとしての仕事だと思います。デザイナーが感覚的なセンスを無視してしまうと、デザインそのものに対する良し悪しの視点がなくなってしまうので。
ーそういったセンスはどうやって培っていますか?
センスがいいなと思う方とは積極的に会うようにしています。デザイナーの先輩の話を聞きに行ったり、気になる人のポップアップイベントなどには顔を出すようにしますね。情報を仕入れたいというより、その人の視点や身のこなしを知っていきたいです。そうすることで自分の中での判断軸や感覚も培えているように思います。
増田はルミネ以外にもさまざまな商業施設を担当しているので、最後に紹介させてください。
NEWoMan SHINJUKUのファッションイベント「OPENING DAYS」のアートディレクション・コンテンツ制作を担当。歌人の伊藤紺さんやファッションディレクターの長尾悦美さんを起用。短歌を館内に散りばめ、“探検”してもらえるようなコンテンツを展開しました。
ルミネ横浜による「LUMINE YOKOHAMA THANKS DAYS 2023 AUTUMN」を担当。コンセプト「TREASURE HUNT」にそって、宝探しをイメージさせる宝石モチーフを使用。期間中はスペシャルギフトとして、宝石を形どった石鹸を用意しました。
渋谷スクランブルスクエアの夏キャンペーンを担当。サイネージや特設サイトなどキャンペーンビジュアルのアートディレクション、デザインを制作しました。
今回のnoteは以上となります。それではまたお会いしましょう。
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