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コロナワクチン接種後死亡で救済認定された10症例の同定と分析

現時点でコロナワクチン接種後死亡で 救済認定 された症例は10例です。 公開されているデータには、ワクチンの種類や接種回数などの情報が記載されておりません。 ただし、これらの症例は厚労省が公表している 死亡例一覧 に記載されているはずで、 年齢、性別、疾病名、基礎疾患および既往症より同定することにより、 それらの情報を取得することが可能です。 今回、VBAを用いてデータを検索して、それらの症例を同定してみました。

10症例のデータを表にまとめました。

【年齢】
65歳以上が9例で、65歳未満は1例のみでした。 私の集計では65歳以上の接種後死亡数は65歳未満のそれの4.0倍なので、 認定は65歳以上の方にやや偏っています。

【性別】
男性5例、女性5例で、性差はありませんでした。

【ワクチンの種類】
すべてファイザー社ワクチンでした。 ファイザー社ワクチンによる接種後死亡数はモデルナ社ワクチンのそれの8.3倍なので、 後者による死亡例も1例くらいは認定されていた方が自然です。

【接種回数】
1回目が8例、2回目が2例でした。 私の集計では1回目の接種後死亡数は2回目のそれの1.2倍なので、認定は1回目の方に偏っています。

【接種から死亡までの日数】
0~7日が7例、8~15日が1例、16日~が2例でした。 No621の接種42日後死亡の間質性肺炎死亡例の認定に疑問を感じます。 間質性肺炎による死亡例は私の集計では44例あり、 そのうち12例は接種後7日以内の死亡でした。 なぜ42日後の死亡例が選択されたのか、論理的な説明が必要です。

【病名】
循環器疾患3例、脳血管疾患4例、呼吸器疾患1例、自己免疫疾患2例でした。

【その他】
理解に苦しむのはNo115のくも膜下出血の症例です。 「転倒による外傷性のくも膜下出血と推測される」という記載があります。 外傷性が疑われる症例を救済認定するロジックが理解できません。 「84歳、男性、くも膜下出血」の条件を満たす症例はこの1症例のみなので、 同定ミスは考えられません。

【考察】
救済認定の基準が不明瞭なことが最大の問題点です。 接種後死亡者の遺族から見れば、類似した症例が救済認定されていれば、 なぜ自分の家族は認定されないのか、 当然疑問を抱くことになります。 認定プロセスを透明化して、公平に認定されることが望まれます。 また、認定された症例データの詳細を公表して、 第三者が検証できるようにするべきです。

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