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結節影経過観察編 | 結果-初のPET CT-と癌の情報収集について

【経緯まとめ】
・2022年7月 | 人間ドックで右肺に影が見つかり内科医から連絡をもらう
・2022年8月 | かかりつけ医(内科医)に相談、CT撮影→念の為に呼吸器内科を紹介される
・2022年8月 | 院長が呼吸器内科専門医のクリニックで診てもらい、特に問題無さそうとの事で、一旦、経過観察となる
・2022年11月(上旬) | 呼吸器内科クリニック受診
・2022年11月(下旬) | PET CT検査
・2022年12月 | PET CT検査結果受け取る←今回はこの結果について書きます

前回PET CTを撮影しましたが、結果については予約を入れてくれた呼吸器内科クリニックに届くとの事で、12月に入ってから、クリニックに結果を聞きにいきました。

結果は「集積なし」との事で、一旦、PET CT上で癌と思われる兆候は見られませんでした。

【臨床経過・検査目的】
肺癌 病期診断

【画像診断】
右肺下葉結節 早期相、後期相共に有意集積亢進はありません。可能であれば組織学的検索を行ってください。明らかな転移は認められません。

【持参したCTを参照しての読影医師からの追加コメント】
右肺下葉背側胸膜下に周囲にすりガラス影を伴う不整結節影を認めます。早期相→後期相でSUVmax=0.9→0.8と共に有意集積亢進は認められません。この他肺実質に腫瘤性病変や集積亢進は指摘できません。縦隔肺門に有意集積亢進を伴うリンパ節は認められません。

この結果を見て、呼吸器内科クリニックの医師は一安心したようで、やはり肺炎の傷の治りが遅いのだろうとなり、経過観察を続ける事になりました。

が、これが地獄の気管支鏡検査の幕開けに繋がる事になります・・・。次回は気管支鏡検査について書きたいと思うのですが、このあたりの話からは、最初の記事に記載した下記と関連してきます。

・癌に関する情報収集の仕方
・肺癌診療ガイドラインと照らし合わせた自分の選択と感想

私は家族3人が癌で検査や治療、術後の生活含め、間近で見てきました。癌になった順は、母→父→姉の順で、母が乳がんになった時、私は29歳?30歳?くらいでしたが、仕事中に母から「実は、乳がんになって、明日から手術の為に入院するんだよね。てへ。」と電話があり、突然の事でパニックになって、泣きながら仕事を早退して帰りました。母的には早期乳がんとの事で、1週間ほどの入院予定だったから、離れて暮らす私には何も言わずに入院しようと思っていたようです。ただ、同居している長女に「ちゃんと連絡しなさい!」と怒られて、前日にしぶしぶ電話してきたようでした。ちなみに母は超ポジティブ、細かい事を気にしないタイプで、世の全子供を愛するタイプの性格です。

その後、父の前立腺がん、姉の乳がんのサポートをしていく中で、癌(主に乳がん)について勉強し、どのように癌と向き合うかについても多く考えてきたという事があり、自分自身に癌の疑いが出た時も割と冷静でした。ただ「乳がんになる可能性は高いだろうな」と思いながら生きてきたというのがあるので、胸ではなく肺に影が出来た事に対してはかなり驚きました。生まれて一度もタバコ吸った事が無いのに、何故に肺?!と思いましたが、肺線がんは喫煙歴とは関係ないと知って、そうなんだーと思うレベルで2022年時点の私は肺癌については無知でした。ちなみに乳がんに関しても実は毎年の人間ドックでC判定で経過観察していて、それにプラスして肺の影ときたので、せめてどちらかにして欲しいとドキドキしながら生活していました。

自分や家族が「癌」に直面した時、色々と調べたり人に相談したりすると思います。その際には、まず国立がん研究センターが運営する「がん情報サービス」を閲覧される事を個人的にオススメします。その上で、詳細を知りたい癌の検査方針や治療の流れについては、国立がん研究センター関連病院の診療科ページや公式youtubeを見る事で、標準治療の基本情報が収集できます。ちなみにあくまで情報収集なので、がんセンターを受診した方が良いという話では無いです。

国立がん研究センターの理念は「社会と協働し、全ての国民に最適ながん医療を提供する」で、使命は下記の通りです。

  1. がんの本態解明と早期発見・予防

  2. 高度先駆的医療の開発

  3. 標準医療の確立と普及

  4. がんサバイバーシップ研究と啓発・支援

  5. 情報の収集と提供

  6. 人材の育成

  7. 政策の提言

  8. 国際貢献

一応補足すると、私はがんセンターの職員でもなんでもなく、縁もゆかりもないですが、何故こんなにがんセンターについてわざわざ書くかというと、標準治療については、これまで本当に多くの患者様の治験協力だったり、医療従事者の方々の研究努力というのがあって、データ(エビデンス)を元に確立・進歩しています。両親と姉も標準治療を最優先として、治療の選択をしてきました。そして全員が1つの目安である、5年生存を成し遂げて、今日まで日常生活を送っています。その癌に関するあらゆる情報・最新の情報ががんセンターに集約され、がん情報サービスを通じて、私たちに還元されていると個人的には考えています。そして治験に協力された方については本当に感謝の気持ちでいっぱいです。せめてもと思い、私も現在肺に関する3つの治験に協力しています。

病気の状況によって、どのような治療を選択するかというのは人ぞれぞれ違うと思います。もちろん、治療しないという選択含めて、選択肢は複数あります。それを何の医学知識もない自分が情報収集して選択し、決断しなければいけないというのは、我を失うくらい辛い事です。でもその辛さは自分だけではなく、まぁまぁな数の人が(公表しないだけで)同じように、「なにこれ、どうするの?なんで自分が?人生どうなるの?」と思い悩み、辛さを抱えながら生活しています。なので、自分だけが苦しい訳ではないので、そこは、本当に「自分だけではない」「あなただけではない」と伝えたいです。なお根拠については、私調べですが、我が家は両親+3姉妹=計5名のうち、3名が癌で、友人も1名癌で、職場でも2名癌の方がいます。親族、友人家族まで入れたら、更に増えます。

ちなみにこれについては、全く参考にはならないと思いますが、私は経過観察を続ける中で、気を紛らわす何か趣味?を見つけようと思っていたところ、ある日、バッティングの神様が降りてきて、人生これまで一度もスイング?した事なかったですが、バッティングセンターデビューして、その後、練習用バットを買って、バッティングのYouTubeやプロ野球選手のスイングを見るようになり、40代半ばにして、バッティングと向き合う人生が始まりました。
※このブログの自己紹介の写真は今年9月にエスコンフィールドに行った際に試合も観ずにバッティングセンターに直行し撮ってもらった写真です。

ふと気付いたら元野球少年っぽい若者とその彼女に見守られてた/全力の空振りスイング

次回は再びの経過観察と気管支鏡検査(1泊入院)について公開予定です。

※本ブログは一個人の経験・体験・知識に基づいた情報発信となり、質疑応答や相談を受ける事は出来ませんので、あらかじめご了承ください。


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