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21年度の7万人超過死亡

厚労省の人口動態統計速報(https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/81-1a.html)のデータを元に,2012年度以降の日本の死亡者数推移を図示しました.

年度超過死_正しいうるう補正_注釈付

横軸が「年度(4月~3月)」であることに注意してください.日本人の年齢分布を反映して,2020年度まではほぼ直線的に死亡数が増加していました.ところが,2021年度は(悲)劇的に死亡数が跳ね上がっています.直線増加モデルに基づいて,2021年度の超過死亡(例年の傾向に比べてどれだけ多く亡くなったか)を計算すると,6万5千人という驚愕の数字が求まります.
(詳しい算出方法は,過去記事
https://note.com/info_shinkoro/n/nc9b6eed433de?magazine_key=m8ad10c2b5da2 の補足③を参照.)


2021年度に,一体何があったのでしょうか?6万5千人は,東日本大震災で亡くなられた方の数(18,877人)

https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/kakutei11/dl/14_x34.pdf

3.5倍に相当する,異常な数字です.

「コロナ死20,474人がすべて超過死亡に寄与した」という仮定を置いたとしても,超過死の2/3以上が説明がつきません.しかも,「2020年度(コロナ死:9,367人)には超過死は観測されなかった」という事実から,上記の仮定はコロナ死の寄与を過大評価していることがわかります.コロナ死が超過死に寄与しにくい理由については,過去記事

のQ3で詳しく論じています.


4-6月頃には,大阪,兵庫,北海道で,8, 9月頃には東京近郊で医療ひっ迫が起きました.「この逼迫が原因で適切な治療や手術が受けられず,本来亡くならずに済んだ方が,コロナ以外の要因で亡くなった」という可能性は考えらえれます.ただ,これについても過去記事で論じており,

https://note.com/info_shinkoro/n/n9cb1c5ef1da0?magazine_key=m8ad10c2b5da2

https://note.com/info_shinkoro/n/ncf86ccf5c9cf?magazine_key=m8ad10c2b5da2)

その寄与は1,000人程度(600 +325)と見積もられます.

※話は逸れますが,「上記の自治体で医療ひっ迫を回避していれば,1,000人程の方々がコロナ以外の要因で亡くならずに済んだ」ということが事実であれば,これ自体は極めて重大な政策ミスです.


他にも,「2020年は自粛生活で死亡が抑制され,その分21年以降は死者数が増えた」というキャリーオーバー説を唱える方がいます.

・なぜ自粛生活で死亡が抑制されるのか?

・自粛はちょうど1年寿命を延ばす効果があるのか?

・2021年も,多くの高齢者は自粛を続いていたのでは?

など突っ込み所が多々ありますが,そもそも冒頭の図の通り,2020年度の総死亡数は例年の傾向通りであるため,キャリーオーバー説は全くナンセンスであることがわかります.


このように考えてくると,少なくとも5万人以上の超過死は上記の要因で説明がつきません.そして,この異常な死亡増加の原因としては,2021年4月に一般接種が始まり,12月に3回目接種が始まった,mRNAコロナワクチン以外考えられないことは,過去記事でも論じた通りです.

https://note.com/info_shinkoro/n/n9cb1c5ef1da0?magazine_key=m8ad10c2b5da2

そもそも,2桁の死亡件数が出た時点で立派な薬害であり,その薬剤の投与は即時停止するのが正常な判断です.

https://note.com/info_shinkoro/n/nc0f763ea410d?magazine_key=mcf8fbe826aa3

そのため,薬害の影響が超過死亡というマクロな数字に現れるということ自体,前例のない異常事態です.死者数が2桁で薬害なのですから,1桁上がるごとに”大”をつけると,mRNA製剤禍は史上類を見ない

大大大薬害

と言えるでしょう.


※2022/06/05 18時 更新

元の記事では誤って12, 16, 20年度の死者数にうるう年補正をしていたため,誤りを正し,15, 19年度にうるう年補正を行いました.それに伴って,カバー画像と冒頭の図を更新しました.

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