ニューヨーク・シティ・セレナーデ2
ルー・リードとブルース・スプリングスティーンのことなど、つれづれなるままに
○月×日 電話のベルが鳴り続けている。昨日からの悪性の夏風邪で鼻水はとまらないし、喉がヒリヒリとはれあがってる。もう1週間も前からルー・リードについて書こうとしているのにいっこうに書き出せない。いつだってそうだ。書きたいことが山のようにある人に限って、いざ書こうとすると書くことなんてこれっぽっちも思い浮かばないのさ。愛するということは憎み続けることだと誰かが言ってた。俺の愛するストーンズとイギー・ポップとイアン・ハンター、そしてルー・リードよ。
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