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キリンとnoteで開催した、「#また乾杯しよう」投稿コンテストの審査結果を発表します!

2020年8月5日から約1ヶ月開催した、「乾杯」を切り口にしたエピソードやメッセージを語る「#また乾杯しよう」投稿コンテスト。期間中(8/5-9/9)には、4,209件もの作品をご応募いただきました!乾杯にまつわる想いあふれるエピソードが詰まった素晴らしい作品を投稿いただき、ありがとうございます。

noteでの応募作品一覧は、こちらをご覧ください。

審査会にて、審査員である島田彩さんしいたけ.さん大西正紀さんの3名と、キリン編集部による選考の結果、下記のように受賞者が決定いたしました。

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審査員賞(島田彩さん)

ウケた後のビール

「ライブ後にアドレナリンがバンバン出た後の飲み会は楽しくて楽しくて楽しい」と語る、お笑い芸人のにぼしいわしさん。「この世で一番うまいビールを飲むための」お笑いライブがほぼ中止になった3月以降も、試行錯誤しながら笑いを届ける努力をしていました。ライブ後の飲み会がなくなっても感じた、ビールがおいしい本当の理由とは。つらい状況にありながら、芸人さんならではの明るくテンポのよい筆致で、乾杯についての思いをつづった作品が、審査員賞に選ばれました。

読んで、私もすぐ、1分後にでも乾杯したいと思った作品です。言葉選びはもちろん、出てくるシーンも親しみやすく、自分の目線で読めました。口に出した言葉で口に入るビールの味が変わる、というような表現もすごく面白い。本能的にいいなと感じました。

審査員賞(しいたけ.さん)

苦くて甘い「乾杯」を、一緒に。

もともとビールが苦手だったという小波 季世さん。でも、学生時代にインターンで滞在した瀬戸内海の六島の「ドラム缶会議」で飲んだビールは、「しあわせな苦さ」だったと語ってくれました。そしてその後、島では「離島ビール革命」が起こり…。若いころの思い出だけではなく、今も続く島の人とのつながり、そして現在の生活の変化について、「ビール」をキーワードに鮮やかに表現してくれました。なお、今回noteに取り上げたことを、六島のみなさんはとても喜んでくれているそうです。

まだ若い、これから世の中に出ていく人ならではの、乾杯を自分たちで作っていくという前向きな目線がとてもよかったです。「また会いたい」という思いと、コロナの影響でベランダにいても季節の移り変わりを感じる感性、そして使われている写真も、印象に残りました。(しいたけ.さん)

審査員賞(大西正紀さん)

初めて自分らしく笑えた日。

「生まれた環境を言い訳にしない」という信念と、普通の人と同じ生き方をしたいという思いから、さまざまな努力をし続けてきた毅洋|たけひろさん。しかし、ある日の飲み会帰りの友人とのやりとりをきっかけに、ありのままの自分をさらけ出すことと、それが受け入れられることの素晴らしさに気づいたと言います。その友人とした乾杯のシーンは、毅洋さんのあふれ出す思いの描写がとても印象的で、読み手まで元気づけられる投稿でした。

一見すると「乾杯」とはちょっと外れたストーリーなんですが、この方の中ではそれがつながっている。ひとそれぞれに乾杯の位置づけがあるし、本当にさまざまな、乾杯についての思いがあるんだという気づきを与えてくれた作品でした。(大西正紀さん)

キリン特別賞

■結婚の挨拶

父と夫になる人とが顔を合わせる結婚の挨拶。そのときに起きたことと、それに合わせて麻/asaさんの思いが変わってゆくさまが、細やかな描写と印象的なタッチで描かれています。審査員の島田さんからも「特にアイスクリームのシーンにぐっときました」とコメントをいただきました。最後の一文を読んだ後に深い感動がわいてくる、そんな作品です。

約束のエアハイタッチ

ビールが大好きな新郎新婦に夏の結婚式を提案した、ウエディングプランナーの 左頬にほくろさん。しかし春以降の状況の変化が、業界にも大きな影響を与えました。それでも、「結婚式を叶える」という約束のためにくじけず前を向く描写に、「乾杯の多様性、さまざまなかたちがあるということを改めて気づきました」とキリン編集部からもコメントをいただきました。

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各審査員からの総評

■島田彩さん

私の好きな言葉に、とある歌手の「人生とは嵐が過ぎ去るのを待つことではない。雨の中で、どんなふうにダンスするかを学ぶことだ。」というものがあります。同じように、どんなに嵐のような状況でも行われる「乾杯」ってすごい、と思って作品を読みました。リモートやオンラインが増えた今日、「乾杯」はいちばん距離を縮める行為かも。私たちは「乾杯」をとおして、相手との距離感やさらに自分の生き方も、見直したり確認できるんだなと感じて、嬉しかったし、心地良かったです。作品に登場する方とも、乾杯したくなりました。


■しいたけ.さん

今回のコンテストへの参加が決まって、お手本作品でも書いているのですが「今一番聞きたい言葉」について考えたとき、「乾杯」と「お疲れさま」が浮かびました。僕が選ばせていただいた作品も、「乾杯」という言葉をきっかけに知らない人にも迎えられる、仲間になれるという内容。「乾杯」ってすごい儀式だと改めて思いました。
この時期、追い詰められたり孤立した気持ちになった人も多いと思いますが、そんななかでの乾杯への描写に、それぞれの人のすごみと面白さが感じられて、とても楽しく読むことができました。


■大西正紀さん

まちづくりに関わることの多い立場として、今回のコロナ以降、まだこれからいろんなことが起きると思っています。今回僕が選んだ作品は障がいのある方の投稿ですが、「障がい」というのはメタファーで、「あなたはそのままの存在でいいんだよ」って言ってくれるひとがいるということで人生が変わるんだ、と感じて審査員賞に決めました。今回のコンテストやキリンさんのビールが、そんな形のコミュニケーションが生まれるきっかけになってくれればいいなと思っています。


コンテストを振り返って(キリン)

以下、キリンnote編集部からのコメントです。

「気軽に会えなくなってしまった今だからこそ感じるさりげない人とのつながり、その温かさと大切さを持ち寄る場所を作れたら」今回コンテストにはそんな想いを込めさせていただきました。もう会えない人、いつかまた会いたい人、ずっと近くにいた人、通りすがりの人…集まった「乾杯の解釈」を見ていると、乾杯はあらゆる関係をつなぎとめる「強度」のようなものを持っているのだと感じました。飲みものを扱うメーカーとして改めて背筋が伸びるような思いです。素晴らしい作品をありがとうございました。

すでに投稿期間は終了しましたが、あなたにとっての「また乾杯したい」ときやひとについて、思いを馳せるきっかけになれればと思います。

他の投稿作品についても、以下URLよりぜひご覧ください。

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■これまでにキリンと開催したコンテスト
「#あの夏に乾杯」投稿コンテスト
「#社会人1年目の私へ」投稿コンテスト