Weiboコミック×コルク×note「日中漫画大賞」結果発表!
6月19日(月)から9月29日(金)に開催していた「日中漫画大賞」では、188作品のご応募をいただきました。たくさんの素晴らしい作品をご応募いただき、ありがとうございました。noteでの応募作品一覧はこちらをご覧ください。
厳正な選考の結果、下記のように受賞作品が決定しました。
【大賞】
なし
【入賞】
・つのだ ふむ さん/クラウドマン
・遠藤平介 さん/三つ編み娘とヒゲ男
・北野弘務 さん/火星航路
【佳作】
・チャーミング井上二郎 さん/芸人生活 第三十一話 「母」
・SoNo さん/漫画『障子の目』
・sasaki mitsuhiko さん/さよならイエティ
※募集段階では1位〜4位という順位での表彰を予定しておりましたが、総合的に検討した結果、大賞・入賞・佳作として表彰させていただきます。受賞されたみなさまには、今後の展開についての詳細を別途ご連絡いたします。
【総評】
受賞されたみなさまの作品、よくできていると思います。ただ、まだ家の中でサッカーをしている状態なので、これからプロのマンガ家として成長していくためには、しっかりとフィールドに出て、試合でプレイする必要があると感じました。フィールドとは雑誌です。きちっと雑誌に自分を売り込んで、雑誌の中で鍛えられると良いと思います。
そこで読者目線に立ち、ページをめくる前に何をみせて、めくった後に何をみせるかということを意識してみてください。
あとはもっとたくさんマンガを読んで、面白いマンガがどこで魅せて、どこで泣かせて、どこで笑わせているかというポイントを抑えながら、プロの演出方法を学んでいくと良いのではないでしょうか。(三田紀房)
一球入魂で年に一回か二回のチャンスに向けてマンガを描くというよりは、日常的にマンガを描く人が増えてきているように感じました。
日常的に描かれたマンガは読みやすいのですが、そういう作品を描いている作家は今までの作家とは少し概念が違ってきているように思えます。
今回の審査では、新しい作家とは?ということを意識して、チャーミング井上二郎さんの『芸人生活 第三十一話 「母」』とつのだふむさんの『クラウドマン』が良いと思いました。
(佐渡島庸平)
高田馬場というラーメン激戦区にラーメン屋を開こうと思ったらどうするか。奇をてらわずに、絶対に勝てるところを研ぎすませたラーメン屋を目指すと思うんです。マンガ家の座席は既に埋まっているものなので、押しのけて座るか、空席を探して座るか、後はひたすら順番待ちをするしかない。
ぼくは、北野弘務さんの『火星航路』というSF作品を推します。SF作品は、過去の作品の設定やトリックとかぶらないように歴史と戦わなければならず難しいジャンルではあるのですが、今の時代にSFを描くことに可能性を感じています。
(柿内芳文)
たくさんのご応募、ありがとうございました。noteで応募いただいた日本作品と、中国側で集めた中国作品を見させてもらいました。日本の作品はストーリーやテーマ建てがうまい作品が多く、中国の作品はとにかく絵がうまいなと感じました。両者の良いところをそれぞれ参考にしあえば、世界的にヒットするマンガに近づくんじゃないかと思いました。ぼくは日本作品では、遠藤平介 さんの『三つ編み娘とヒゲ男』を推薦しました。ストーリーも良いし、40話まで描き続けてるというのがすごいと思います。
(加藤貞顕)
中国は人口が多いので、ネットでマンガを投稿すると多く読まれる作品に育ちやすい環境です。でもその反面、世界的にヒットするようなマンガはまだ出ていません。
今回、日本のみなさんのマンガをたくさん見させていただき、勉強になることが多くありました。入賞者のみなさまと、北京での発表会でお会いできること、楽しみにしております。
(安陽)