返金告知_返金機能

noteの使い勝手をカイゼンするために「返金機能」が加わります。

12月中旬から、noteをだれもが安心して使える、すてきなコンテンツであふれる世界にするために、あたらしいカイゼンとして「返金機能」を追加します。

noteはクリエイターと読者が出会う場を提供しています。いままでは有料で販売されている記事に、購入後の返金を受けつけるシステムを設けていませんでした。万一、購入者から返金の依頼があった場合は、当事者間でのやり取りをお願いしてきました。

しかし、一部ではクリエイター自身に対応の手間が発生したり、その延長でトラブルに発展してしまったり、noteの拡大にともなってさまざまな課題も生まれています。

その解決のために、「返金機能」を追加することになりました。noteの「有料記事」を購入した方が、24時間以内に「返金申請」をおこなった場合、原則返金が受けられるようになります。

「返金機能」概要

返金告知図_g

1)購入から24時間以内であれば、読者は「返金申請」を出すことができます
クリエイターが「返金申請を受け付ける」設定にしている「有料記事」のみ対象。「有料マガジン」「定期購読マガジン」「サポート」は対象外です。

2)読者からの「返金申請」は、審査を経て購入金額の決済がキャンセルされます
「返金機能」の濫用を防ぐため、返金申請に対してはnoteが一定の審査をしたうえで、返金処理を行います。返金申請を乱発するなど、この機能を悪用したユーザーにはアカウント停止を含む厳正な対処をする予定です。クリエイターも読者も安心して使っていただける場所にしていきます。

3)クリエイターが有料記事を投稿する際に、返金の可否を設定します
「返金機能」が追加される前に投稿された有料記事は、すべて返金できない設定になります。あとから「返金申請を受け付ける」設定への変更も可能です。

noteクリエイターの売上確定日は毎月「第一営業日」から「第ニ営業日」へ変更します。購入されてから24時間以内は「返金申請」が行なわれる可能性に対応するものです。利用規約も機能追加とおなじ日に改定します。

「返金機能」を追加する理由

安心してコンテンツが流通する仕組みをnoteにととのえるため、返金機能を追加することになりました。読者はまだ見ぬコンテンツの価値に不安をいだくことなく気軽に購入できるようになり、いいコンテンツが買われやすい環境になります。

クリエイターは価値ある内容の記事を、さらに自信をもって販売できるようになります。また、いままで読者からの返金希望に個別対応していた時間を削減することができます。

ただし、noteでは自分のファン限定で伝えたい内容を、あえて有料で公開されているケースもあります。平和な場が保たれるよう、返金の可否はクリエイター自身が選べるようにする予定です。

「返金機能」の追加で想定されること

今回の「返金機能」追加にともない、読者が満足できないコンテンツに対しては、返金申請がたくさん寄せられることも予想されます。たとえばインターネットでだれでも拾えるような一般論やコピペ、情報商材まがいな記事の売上は減少するかもしれません。

一方で、そのクリエイターならではの視点や経験を踏まえた記事、ファンと深い関係性が築けるクリエイターのnoteは、いま以上の収益が発生すると想定しています。

わたしたちの想い

noteは「だれもが創作をはじめ、続けられるようにする」をミッションに掲げて、運営しています。既存のコンテンツ市場が縮小していくと、クリエイターが活動をつづけるための収益を得る機会も減ってしまう危機感から、課金機能は生まれました。

サービスの開始から5年で、noteには約500万件の作品が誕生しました。そのうち、およそ1割が有料で販売されています。有料記事は、収益源にあてたい方、自分のアウトプットの市場価値を測りたい方、あえて有料にすることで限られた人にだけコンテンツを提供したい方……その使い方はさまざまです。

返金機能の追加によって、読者とクリエイターが安心して関係を築くことができ、さらにいい作品であふれかえる世界にnoteを進化させていきます。


今回の機能追加について、CXO 深津の記事もあわせてご覧ください。