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「夏」の中に身を置くのは今年で31回目なので もうそこそこ慣れた手つきで「毎度」とか言いながら、秋までまっすぐ線をひくことが出来てもいいだろうに、私は毎年、線をカックカックと蛇行させ、お約束のように起点すら見失う。 それでも「夏はフェードアウトするものだよね」と「夏」を形容するあらゆるものを身体全体に浴びておこうと、空を仰ぐ。 やる気もないくせに「夏だから、サーフィンとかしたいよね」などと言ってみる。 しかし、夏の全体部分を抱えてしまおうと思えば思うほど、どこからどこま