椎茸の持つところ
昔、テレビのバラエティー番組「お試しかっ!」の中でタカアンドトシのタカさんが言っていた言葉。
前後の詳しい会話内容はよく覚えていないが、苦手な椎茸を食べさせられそうになった彼が椎茸の嫌いな部分を必死にあげつらうシーンが可笑しかった。
正しい名称が出てこなかったのだろう。椎茸の軸(柄)のことを「持つところ」と表現したのだ。椎茸の持ち方なんて誰にも定められていないが、言われてみればあの部分以外にない。言い得て妙。
似た発想としてはバカリズムさんのフリップ芸「都道府県の持ちかた」も好きだ。公式動画はなさそうなので書籍のほうを貼っておく。
都道府県と異なるのは椎茸の場合は実際に持てることだ。指先でつまむのではない。箸でつかむのでもない。僕の頭の中には大きめの椎茸の軸をしっかりと握っている絵が浮かんでいる。
そのシュールな状況から次に想定される行動は何だろう。傘にかぶりつくか。いや、椎茸は軸をつけたまま調理するイメージがない。椎茸の生食は危険だと聞く。では何のために「持つところ」が用意されているのか?
ザテレビジョンの表紙では芸能人が意味もなくレモンを持っている。あれを椎茸に持ち替えればいい。シュッとした俳優が椎茸を手に持ち、カメラに向かって優しく微笑んでいる姿を想像してみる。
いいね。楽しい。