他タイプなのにINFJと判定してしまう理由
みなさん、こんにちは。
INFJの研究をしているぱすかるです。
今日は、INFJのミスタイプについて考えていきたいと思います。
INFJはネット上でかなりの数生息しており、多くの記事が投稿されています。それゆえ占いでよく使われるバーナム効果が働き、ミスタイプに繋がりやすい状況です。
他のタイプなのに、INFJと出てしまう理由を以下にまとめてみました。参考になれば幸いです。
※下のYoutubeは、INFJの方の動画で同じような事を考察していらっしゃる方です。9割は盛ってると思いますが確かに最近ミスタイプが目につく気がします。
ミスタイプの理由1. Nがよく分からないから
INFJを象徴する機能はNiです。
主機能はそのタイプのことをよく表しまが、Niについては何となくしか理解していない人が多いように見受けられます。
ネットで見ていても、INFJの特徴でよく出てくるのはFeの方で、感情にフォーカスしていることが多いですね。
Feの特徴が注目されすぎると、Niが無視されるので、INFPやENFJの方がFの部分に共感してINFJだと勘違いすることが起こります。
これがNi消失マジックです。
もし、Niを本当に使っているか分からない場合は下の説明を見てみてください。
蛇足. Niの説明
Niとは「内的なイメージを詳細に知覚する機能」です。複雑な理論を理解しようとするとき、人の行動の背後にある感情や生まれ育ちに思いを馳せるとき、このNiは働きます。
Nは簡単に言えばパターン認知なので、物事自体を見ないでその仕組みや背景に意識が向きます。
行動自体やそれが表す感情をそのまま見るのでなく、行動の意味やその人の背景、例えば「この人を駆り立てたものは何なのだろう」といった見方をしやすいです。
この直観Nが自分の内側で働くということは、心の中に浮かぶイメージを認識し、変化を知覚し続けるということです。
例えばあなたが友人から恋人と喧嘩した話を聞いたとします。INFJユーザーは、共感しつつも理由や状況を知りたいと思うでしょう。
話を聞き進めながら、INFJは自分の中で浮かんでは消えていくイメージに注目し続けます。
友人の行動の動機はなにか、恋人はなぜ怒ったのか、今の友人の感情はどんなか、、、
それらは自分の中にイメージとしてあり、言語化しない無意識の中にぼんやり浮かんでいます。
しかしあるとき、ピースがハマると、ラジオの周波数が合うように、話の流れをパッと理解できるようになります。話の背景に合わせて自身のイメージがピタッと重なって、話以上のことを理解できるようになります。
INFJはこの時ひらめきや腑に落ちる感覚を味わいます。
Niは大体こんな感じで、自分の中のイメージをぼやっと知覚しながら、ひらめきを待つような機能。ちょうど三角測量のように間接的に物事を明らかにしていくイメージです。
純粋にNiを使っているとき、そこに感情や倫理観が入り込むことはありません。
あくまでNiは知覚するだけで判断をしないからです。(INFPとはここの違いが大きい気がします。)
ミスタイプの理由2. Fを間違えて理解してるから
第2の理由は、Fに対する誤解です。
まず、Fiが自己中心的であるという誤解。
これがあるのでINFPの人が、”私は自分より他人を優先するなぁ”と考えてINFJを選ぶケースがあります。
また、他人の感情に意識が向きやすいだけだとFe劣等の表れの可能性があります。
INTPがINFJと間違われる1つの原因です。
理由3にもある通り、この部分は、Fという機能を意識的に使えるかを見ないと判別ができません。
ミスタイプの理由3. 主機能の理解がズレているから。
みなさんは主機能をどう定義しますか?
最もよく使う機能、利き手の機能、他の機能より上手な機能、色々解釈があるかと思いますが、
私は「最も意識的に使える機能」だと理解しています。これはユング風に言い換えると、最も分化している機能という意味です。
Nを予言的なもの、と見ている人は上記の意味を理解できてません。普段から予言めいたことをする人で根拠が全くない場合、それは劣等機能の表れの可能性が高いです。
Sタイプにも関わらず、”人の性格を何となく見抜ける”とか、”直感がよく働くから”とINFJと判定したりしてしまうのはこれが理由です。
直観機能が直感や予言とは違う点については、
以下の引用が分かりやすいと思います。
INFJは預言者ではなく提唱者なのです。自身の内面のイメージに従い、そのイメージに確信を持つ。時には世の中に提唱する人もいる、というのがINFJであって、何となく、とか直感的にそう思う、とかはINFJの特徴ではありません。その人個人の人生経験からくるただの予測です。
直観機能を意識的に使う、ということが自身のイメージの詳細を知覚できる。イメージの変化を十分に知覚できることと定義すれば、ある程度ミスタイプは減るかと思います。
まとめ
残念ながらタイプ論やMBTIは占いだと思っている方が結構います。
実際、いろんな発信を見ていると、誰にでも当てはまる行動特性を、あたかもそのタイプ固有の話のように言っていることがあります。
確かにこれじゃあ占いと一緒ですね。
ミスタイプ自体は問題ではないのですが、いろんな心理機能を見ていく中で、機能を体験しながら自分が本当に指向する機能を見つけるプロセスが大事かと思うので、この記事を書かせていただきました。
タイプ判定に悩む誰かの一助になれたら幸いです。