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AWSインフラの基本と実践:初心者でもできるクラウド構築 第2回

1. AWSをはじめる

クラウドインフラを学ぶ上で、最初のステップはAWSにアクセスして、基礎的な設定を行うことです。このセクションでは、AWSを始めるために必要な準備と、アカウントの設定手順を簡単に説明します。なお、詳細はaws.amazon.com/jp/register-flow/などを参照してください。詳しい説明が載ってます。アカウントを設定したらこちらに戻ってきてください。また既にAWSアカウントを作成済でEC2などを起動されていれば本章はスキップしても大丈夫です。それでは進めていきます。
1. AWSをはじめるのに必要なもの
AWSを始めるにあたって、まずは以下のものを準備しましょう:

  • メールアドレス: AWSアカウント作成に使用します。できれば、仕事用または技術関連専用のメールアドレスを使うと整理がしやすいです。

  • クレジットカード: AWSは「従量課金制」で、利用した分だけ料金が発生します。最初の12か月間は「無料利用枠」もありますが、課金の設定が必要です。

  • 電話番号: セキュリティのための二段階認証で使います。

AWSをはじめるのに必要なもの

2. AWSアカウント設定手順
ここからは、実際にAWSアカウントを作成する手順を紹介します。AWSの公式サイトである aws.amazon.com から始めます。

  1. AWSアカウントの作成

    • AWSのトップページにアクセスし、画面右上にある「アカウント作成」ボタンをクリックします。

    • メールアドレス、パスワード、アカウント名を入力します。ここで設定するパスワードは、セキュリティのために強固なものを使用しましょう。

  2. 支払い情報の入力

    • クレジットカード情報を入力します。このステップは必須ですが、最初の12か月間は「無料利用枠」が適用されるため、基本的には小規模なテストでは料金が発生しません。

  3. 電話番号の確認

    • 電話番号を入力し、SMSまたは音声通話で送られる認証コードを使用して確認します。

  4. アカウントのセットアップ完了

    • 最後に、サポートプランを選択します。通常は「ベーシックサポート」を選ぶのが良いでしょう。これで、アカウント作成が完了し、AWS管理コンソールにアクセスできるようになります。

AWSアカウント設定手順

3. AWSの初期設定
アカウントを作成したら、AWS管理コンソールにログインして、いくつかの初期設定を行います。

  1. MFA(二段階認証)の設定

    • セキュリティを強化するために、MFA(Multi-Factor Authentication)を設定しましょう。AWS管理コンソールにログインしたら、右上の「アカウント設定」から「セキュリティ資格情報」を開き、「MFA」を設定します。

    • スマートフォンに「Google Authenticator」などのアプリをインストールし、表示されるQRコードをスキャンして設定を完了します。

  2. IAMユーザーの作成

    • AWSのセキュリティのベストプラクティスとして、ルートユーザー(アカウントを作成した際に使用した管理者権限のあるユーザー)を日常的な操作には使わないことが推奨されています。代わりに、IAM(Identity and Access Management)を使って、必要な権限だけを持つユーザーを作成しましょう。

Identity and Access Management (IAM)ダッシュボードを開いて、ユーザーを選択する
ユーザーの作成ボタンを押す
IAMユーザーの必要項目を設定する
IAMユーザーの許可の設定を行う
IAMユーザーの設定を確認し、ユーザーの作成を行う
パスワードなどは大切に保管する

4. 実際にAWSを使ってみる:簡単なEC2インスタンスの起動
AWSアカウントの準備が整ったら、実際にリソースを起動してみましょう。ここでは、AWSで基本的な仮想サーバー(EC2インスタンス)を起動する手順を説明します。

  1. AWS管理コンソールでEC2にアクセス

    • コンソールの検索バーに「EC2」と入力し、EC2ダッシュボードに移動します。

  2. インスタンスの作成

    • 「インスタンスを起動」をクリックし、Amazon Linux 2 AMI を選択します。これは無料利用枠に含まれている基本的なOSです。

  3. インスタンスのタイプ選択

    • 無料利用枠で使える「t2.micro」を選択します。このインスタンスタイプは、低コストで基本的な作業に最適です。

  4. インスタンスの設定

    • 基本的にはデフォルトの設定で問題ありません。必要に応じてストレージやネットワーク設定を変更することもできますが、今回はそのまま進めましょう。

  5. キーペアの作成

    • EC2インスタンスに接続するための「キーペア」を作成します。キーペアをダウンロードし、大切に保管してください。このファイルがないと、サーバーにアクセスできなくなります。

  6. インスタンスの起動

    • すべての設定が完了したら、「起動」をクリックしてインスタンスを起動します。インスタンスが起動するまで数分かかる場合がありますが、これで仮想サーバーの起動が完了です。

    • 起動したけどアクセスの方法が・・・?という場合は次章以降を読み進めてください。

EC2ダッシュボードを開いて、インスタンスを選択後、インスタンスを起動ボタンを押す
EC2設定項目を入力、必要項目を設定したら、インスタンスを起動ボタンを押す
インスタンスタイプやキーペアを設定する
必要に応じて新しいキーペアを作成する
インスタンスが起動される
インスタンス起動後、インスタンス一覧の状況

5. AWSの活用を進めるために
AWSアカウントが作成でき、最初のインスタンスが起動できたら、次のステップとして、ネットワーキングやセキュリティの設定に進みましょう。AWSは多くのサービスを提供しているため、最初は混乱するかもしれませんが、まずは基本的なリソース(EC2やS3)から始め、徐々に使い方を広げていくのがおすすめです。
次の章では、AWSインフラの基本であるネットワーキングの構築方法について解説していきます。これにより、仮想サーバーをどのように安全なネットワーク上で動かすかが理解できるようになります。

AWSインフラ構築の進行


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