(笑)のトラミッド回顧録
初めましての方は初めまして!(笑)と申します。
この度私は厳しい予選を勝ち抜き、無事KCGT2021本戦に進出する事が出来ました!
本戦出場にあたって最も活躍してくれたデッキが
「トラミッド」
です。
今回はトラミッドに感謝の気持ちを込めて、私とトラミッドの思い出の数々をまとめて行こうと思います。
1.トラミッドを握るきっかけ
2019年9月のKCカップ、私はジェムナイトでKCに臨んでいました。ジェムナイトというのは当時無制限だった壊れカード「隣りの芝刈り」で圧倒的アドバンテージを稼いで融合連打をして勝つデッキです。この当時、ジェムナイトはその圧倒的パワーにも関わらず全くマークされていないデッキだったため、このKCで私は勝ちまくり、見事人生初の銀アイコンを獲得することが出来ました。
しかし、そのジェムナイトの圧倒的パワーをもってしても全く勝てなかったテーマがありました。
それが
「トラミッド」
です。
このKCで実際にトラミッドと対戦するまで、私は正直トラミッドを舐め切ってました。なぜならトラミッドは書いてあることが地味で、この当時はエースのスフィンクスも不在と、見るからに弱そうだったからです。
ジェムナイトのキーカード「ブロック・ドラゴン」はトラミッドと同じパック収録されているのですが、「ブロックドラゴン」を引きに行く際にトラミッドはスルーして剥いていました。ところが私はこのKCで「奴ら」の恐ろしさを体感することになります。
ジェムナイトとトラミッドの相性はすこぶる悪かったです。ジェムナイトの局所こと「アメジス」では剥がすことのできない「トラミッド・パルス」、表側のカードを何でも破壊することのできる「プリズムオーラ」から身を守る「トラミッド・フォートレス」、そして「トラミッド・キングゴレム」を絡めた3面展開による防御力の高さによりこちらの攻めをことごとくかわされ、最後は「分断の壁」で高打点が無に帰されて負けてました。
9期の面汚しと言われたトラミッドがこんなに強いなんて・・・
KC終了後、私に衝撃のニュースが飛び込んで来ます。なんとトラミッドで金アイコンを取った方がいたと判明したのです。その方の名前は「ショコラ」さん。この報告と自分の経験から私はトラミッドの強さを確信し、ブロックドラゴン4枚目を引いてしまうリスクを背負ってでもトラミッドを組みに行く覚悟を決めます。以降、私はショコラさんの構築をベースにトラミッドと共に世界に挑んでいきます。
2.トラミッドと挑んだ初めてのKC
KCカップ2019Novは直前のパックでBFが登場し、局所を絡めた圧倒的ワンキル性能から一躍環境トップに躍り出ていました。ここで、私は局所に強いデッキとしてトラミッドに注目し使う事に決めました。このとき使った構築が以下のものです。
永続系の妨害で局所に耐え、狡猾で盤面を崩壊させることで、大量の焼き鳥を作って金アイコンを目指すつもりでいました。しかし、事はそう上手くは進みません。KC直前でビンゴ報酬として登場した「カイトロイド」が環境を大きく変えてしまいました。
トラミッド自身はキングゴレムのおかげてカイトロイド自体はあまり効きませんが、カイトロイドは局所の価値を大きく下げてしまい、結果としてBFからは局所が抜け「コズミックサイクロン」が入る構築が主流を占めました。トラミッドはコズサイが何より苦手なので、この環境の変化は辛かったです。
更に悪い事にカイトロイドの登場で「ロイド召喚獣」なるデッキが誕生し、それが大流行しました。当時のスキル「魔導将来」はライフが1000減るだけで使えたため、コズミック1枚打っただけで次のターンにアレイスタ―を確定ドロー出来ました。そのため、当時の召喚獣系にはコズミックサイクロンは3枚標準搭載されていました。
当時のロイド召喚獣の(おそらく)テンプレレシピを下に示します。
リミットだらけ。地獄かな?
更にロイド召喚獣とBFに対抗する形で「あの」悪魔のデッキが誕生します。(好きな人ごめんなさい)それが
「エレメントセイバー召喚獣」
です。
トラミッドはBFとロイド召喚獣までならまだ何とか戦えてましたが、エレメントセイバー召喚獣には絶望的に勝てなかったです。正殿モーレフ、ラパヴィラ、厚い罠、コズサイ、召喚獣とトラミッドにとっては辛い要素しか有りませんでした。
かくして私がトラミッドと挑んだ初めてのKCは銀アイコンすら取れずに終わりました。
しかし、トラミッドほぼ1本で全盛期化け物テーマ達と戦い抜いたことは、今後トラミッドを使っていく上での自信となりました。
3.エースが来た!
トラミッド達の死闘から約10ヶ月後の2020年9月1日、遂にトラミッドのエース「トラミッド・スフィンクス」が実装されました。
私は2019NovのKC以降トラミッドをほとんど使用していなかったので、実装された当初は全く注目していませんでしたが、KC前のポイバで「ぷんきてぃてぃてぃ」さんという方がトラミッドで上位に入賞しているのを知って興味が湧き、PKCという大規模なポイバで使って使ってみることにしました。PKCは4時間ごとの3部構成だったのですが、その内の2部のみでトラミッドを使用しました。
その結果、トラミッドは勝率72%という圧倒的に高い勝率でなんと「2位」に輝きます。(ちなみに3部ではミリオ先生のサイバーの構築をパクって1位になりました。(勝率は約60%))
トラミッドが勝てた要因としては、当時のtire1である局所供物ガン積みのカラクリと、同じく環境上位のウイッチクラフトに滅法強かったことが挙げられます。スフィンクスの影響で防御力が格段に向上したことが大きかったです。
私はPKCの結果から、序盤はサイバーでポイントを盛り、後半はトラミッドでゆっくり確実に登っていく作戦をとることにしました。このとき使ったトラミッドの構築を下に示します。
ポイントは能力吸収石です。このカードはトラミッドと組み合わせることで局所を避けながらモンスター効果を封殺することができたので、環境にすこぶるマッチしていました。当KCで2位となったNegative1さんに関しては吸収石を3積みしていたので多分1つの答えの形だったのではないかなと思います。
私のKCはと言うと、トラミッドを使うことに疲れて脳に優しいデッキ(パズルの封印ブラマジ)を使った結果2万DPを溶かすハプニングはありましたが、最終盤に再びトラミッドを使って盛り返し、何とか銀アイコンを獲得することが出来ました。
4.世はまさに、大トラミッド時代
2021年2月のKCカップ、再び局所環境がやって来ます。スキルとドローソースによる圧倒的安定感と高いワンキル性能を備えた局所テーマ「オノマト」です。オノマトは数が多いだけでなくデュエルスピードも圧倒的に早いため、このKCで最もマッチングしやすいテーマの1つでした。
そのオノマトに強いテーマがトラミッドです。スキル「バランス」によるオノマトに匹敵する圧倒的安定感+局所耐性により、トラミッドはオノマトに爆勝ちし、KCのランキング上位を席捲します。(デスペが多いのもあった)
僕の方はというと、このKCの最初は下降BFを握っていましたが、思ったより勝てなかったので這い寄るゾンビ堕天使にデッキを変更してしばらく使っていました。休憩中にTwitterを見るとトラミッドが上位にいるとの噂があり、自分もトラミッドを握ることに決めました。このとき使った構築がこれです。
オノマトを意識して永続系を多めに採用。暗闇ミラーは当時流行していた聖騎士にも刺さって強かったです。トラミッドはやはり環境に合っていたからなのか、これを使い始めてから調子が上がり、まずは100位以内に入ることに成功します。
しかし、この頃はトラミッドミラーに対するプレイングが甘く、上位のプロトラミッド使いに中々勝てないという問題が判明しました。また、トラミッドの苦手テーマである「呪眼」も上位帯に多く存在し、DPは伸び悩みました。
そこで私はトラミッドのメタ側に回る決意をしました。私はサイバーを使い呪眼、トラミッド、鮫を光の速さで倒していき、一時はランキング2位にまで躍り出ました。
しかしメタは回るのが世の常、代表を目指して走り続けていた私の前に、「セプスロ堕天使」なる化け物デッキが突如大量発生し、サイバーは厳しい戦いを強いられます。
そして私の最終結果は・・・
1万5千DP溶かしました(´;ω;`)
何とか銀アイコンは獲得出来ましたが、78,000DP付近でステイしていれば金アイコンが取れたと思うと惜しい事をしました。
トラミッド狩りはサイバー狩りにやられました。因果応報。
さて、本KCではトラミッド使いから金アイコンが3人も出る驚きの結果になりました。このKCが終わってからトラミッド使いが目に見えて増えた気がします。私もまたこのKCでトラミッドの強さと自分のプレイングの甘さを再認識し、トラミッドのプレイングを詰めていくキッカケになりました。プレイング面に関しては「ぷんきてぃてぃてぃ」さんや「全速前進DA!」さんのnoteから多くの事を学ばせて頂きました。
5.そして現在へ
2021年2月のKCカップ後、スキル「バランス」はナーフされ自分1ターン目のメインフェイズでの特殊召喚とモンスター効果の発動ができなくなってしまいます。これによりトラミッド使いは大きく2つの流派に分かれる事となりました。
1つは今まで通りの「バランス」派、もう1つは「光の結界」などの場魔法スキル派です。
「バランス」は初手が安定しますがその分後手が妨害に絶望的に弱くなります。「場魔法スキル」は「バランス」に比べて初手が不安定では有りますが、後手では今まで通りに妨害をかわせます。スキルで張った場魔法がパルスのコストとスフィンクスの打点アップに繋がる点も魅力的です。
僕はどちらかというと「場魔法スキル」派です。なぜなら「バランス」でどんなに安定しても後手を捨ててしまってはトータルの勝率が低くなると考えているからです。(先手で妨害を敷いてこない相手が多い場合はこの限りでない)
さて、時はKCGT2021予選 本戦出場決定戦。この当時の環境はリゾネーターを筆頭にオノマト、妖仙獣、サンドラ、月光などのトラミッドの有利対面が跋扈しており、正に夢のような環境でした。しかし、つんつんさんの相性表動画の影響か、この事に気付いている人は多くミラーも中々多かったです。しかし、KC2021Febの反省からトラミッドミラーを克服した私にはそれもまたポイントを盛れるチャンスでした。ミラーの勝率は8割を超えていた気がします。
環境が追い風だったのもあり、このKCは今まで一番調子が良かったです。対戦数は過去最少の375戦で7万DPに乗り、日曜の早朝に1位で早々とステイして最終12位で本戦1stステージへコマを進めました。
このKCで主にポイントを稼いでくれたのが狩場トラミッドでした。その構築を以下に示します。
なんの変哲もない普通のトラミッドです。スキルが狩場なのは一応狩場ハーピィ偽装ができるからです。序盤はスキルのおかげで先行プレインコートを立ててくれる相手が多かったです。終盤ではデッキ枚数で見破られるのでそういうことはあまり起こりませんでしたが・・・
時は経ち、KCGT本戦1stステージが始まりました。この時私が使用したデッキは勿論「トラミッド」です。この時の構築を示します。
KCGT2021予選 本戦出場決定戦の時との構築の相違点はローチがトリシューラになっていることぐらいです。トリシューラを入れたのは環境的に底なしが多そうだったからです。ローチが抜けたのは1stステージにフライトTGが少なそうだったからです。(まあ結局使いませんでしたが笑)
KCGT本戦1stステージでトラミッドを使った主な理由は
「サイクロンが聖槍に代わっていっている」
からです。トラミッドはフィールド魔法や永続罠で戦うデッキなのでどうしてもサイクロンやコズサイが苦手でしたが、聖槍ならゴレムでケアできますし、聖槍でパルスを1回回避されても次のターンからまたパルスを使えます。場魔法を割られないので安定的に毎ターンアドをとる事もできます。
また、オノマトやサンドラ、霊獣、WCなどのメインギミックで微有利から有利を取れるテーマが多そうだったことも理由の1つです。
戦績は4-1-1でした。
R1 オノマト(先)○
R2 ハーピィ(後)○
R3 サンドラ(先)○
R4 システムエラーにより不戦敗(後日引き分け処理)-
R5 オノマト(後)○
R6 メガリス(先)×
実際にオノマトサンドラの数は多く、サイクロンは1回も打たれなかったため、分析は間違って無かったと思います。
まだまだ書きたい事や書ききれなかったことは沢山有りますが、これ以上書くと休日が消失するので、今回はこの辺で筆をおかせて頂きます(笑)
ここまでお読み頂き
ありがトラミッド