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#14 【関西】たましい震える洗礼旅⑧ ~熊野那智大社、那智の大滝(和歌山)~
こんにちは。
ineです。
昨年11月に訪れた大阪→熊野→大阪、4泊5日の関西旅日記も⑧までやってきました。いよいよ三重県を離れて、和歌山県へ移動しますよ。
では、ご一緒に、旅をするようにまいりましょう!
熊野三山の一つ、『熊野那智大社』
熊野詣でめざす熊野三山といえば、『熊野本宮大社』、『熊野速玉大社』、『熊野那智大社』(いずれも和歌山県)。今回の旅では、その内2箇所『熊野本宮大社』と『熊野那智大社』をめぐりました。
この日向かったのは『熊野那智大社』。大きな滝が有名なことくらいしか知らず、訪れるのは初。到着した我々一行を、いきなりの坂道&階段が出迎えてくれました。
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祭神は熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ、イザナミノミコト)。
新抄格勅符抄(大同元年806年)には古名として熊野牟須美神とあるように夫須美(ふすみ)とは「むす」という生成発展を意味する言葉であり、同時に「結(むすび)」という意味を持っています。このため、かつては「結宮(むすびのみや)」という通称で呼ばれていました。
他の二山と違い、御瀧の神様を併せ祀っているため一柱多く神様を奉斎しています。
階段は、しばらく続きました。日頃の運動不足を解消するのに、もってこい! なんて前向きに思わないと、めげそうになるほど。
だけど考えてみると、いまは近くまで車でやってきて、そこから先を歩くだけでよいわけです。昔むかしの人たちは“熊野詣”となると、はるばる遠方から何日もかけて山道を歩いてきたわけですよね。以前、熊野古道巡礼路を歩いたときに聞いた話ですが、途中で亡くなる人もいたそうです。それぐらい、昔の巡礼旅は、過酷さを極めていたのだから、現代人の参拝とは似て非なるもの。
このくらいの階段で、へこたれるわけにはいかない。ほらまた、階段きたぞー! 気合いれてけー!
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参道登り口より、473もの石段を登りつめて、ようやく拝殿前へ到着。
社殿のエリアは撮影禁止なので、写真はありませんが、6つのお社がありました。熊野詣では、『熊野那智大社』が最終目的地。さすがに、これだけの階段を上ってくると、達成感がひしひし。
昔の旅人たちは、どんな気持ちだったのでしょうね。山頂からの見晴らしは、ごほうびのよう。そしてこの先には、スペシャルな滝も待っていました。
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『熊野那智大社』は、樹齢850年ほどの大楠のなかをくぐる「胎内くぐり」も有名。木の中がすっぽりと空洞になっていて、ヤタガラスが描かれた祈願絵馬に願い事を書き、大楠の中へ突入。観光客が、次々と入っては出て、入っては出てを繰り返しているのですが、入った瞬間は、木の中に一人きり。ちょっぴりこわいけど、ひとまず目をつぶり祈りをささげ、光の方へ飛び出ました。これぞ、熊野。蘇り体験か⁉
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豊臣秀吉が再建した『那智山青岸渡寺』
続いて『熊野那智大社』のお隣にある、『那智山青岸渡寺(なちさんせいがんとじ)』へ。現在の本堂は、豊臣秀吉が1590年に再建したもので、国の重要文化財指定。かっこいいいですね!
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落差日本一の『那智の大滝』
このエリアのフィナーレを飾るのは、落差日本一を誇る『那智の大滝』。高さ133mからまっすぐ落ちてくる水しぶきは、天から地球へ降りそそがれる命の水のごとく、神がかった光景でした。この滝では、弘法大師や安倍清明、一遍上人などが、滝行をしたそうですよ。
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滝の近くでお参りしたいなら、初穂料300円を納めると、真正面まで行くことが可能。ここへ来るまで、かなりの坂道を上り下りしたので、最後の最後で力尽きそうになり、行くのをやめようかとも思いましたが…。
ここは絶対に行くべし!
神々しい聖なる滝を間近で拝めば、不要なものが一切合切洗い清められるような感覚になり、爽快です。修験者たちがここで滝行した思いを感じるだけでも、力が湧いてくるはずです。
穢れや澱み、いつの間にか肉体にまとわりつくものを、圧倒的エネルギーの滝によって洗い流していただきました。
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滝のエネルギー伝わりますか?
ぜひ、浄化されてくださいね♡
⑨へつづく…
文・写真/ine
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