#9 【関西】たましい震える洗礼旅③ ~まないたさま、産田神社(三重)~
こんにちは。
ineです。
たましい震える関西旅、今回は③。
三重県熊野市、七里ヶ浜の海風と海水でしっかり浄化されたあと、日本最古の神社『花の窟神社』へ。今回は、その続編です。
【三重県】森の静寂につつまれた祈りの場『まないたさま』
続いてガイドさんが案内してくれたのは、太古より祭祀の場として信仰されてきたという祈りの場『まないたさま』(正式名称は『天の真名井戸』)。森の静寂につつまれたところに、ひっそりとありました。
案内板もとにかく小さく、たとえ目的地としてめざしていても簡単に見過ごしてしまうような、「たどり着ける人」が限定されるようなところ。ガイドさんのおかげで、ご縁をいただくことができました。
案内板から先は、深い森の中を歩いていきます。人気のない静けさは、その先に待つ『まないたさま』のところへ、余計なものは抱えていけないような雰囲気を漂わせていました。人間界とは違う神聖な土地のエネルギー。
深い森のなかに続く苔むした石段。先が見通せないなかを、足元の一段ずつに集中して、恐る恐る下っていくと突如、『まないたさま』が現れました。
大きな磐座が鎮座し、厳かな空気感。いにしえよりこの地で、人々が心静かに手を合わせてきたのでしょう。
巨石の間から川が流れ落ちる場所で、マイナスイオンも感じながら、奥熊野の空気感をたっぷりと吸収でき、価値あるひと時を過ごすことができました。
いにしえより時を刻む『産田神社』
この日の最後は、「伊邪那美命(イザナミノミコト)」が、火の神「軻遇突智尊(カグツチノミコト)」を生んだ場所とされる『産田神社』へ。
先ほどの『まないたさま』でもそうでしたが、参拝していたのは、わたし達だけ。こちらでも静かな時間が流れていきました。
社殿の両脇には「ひもろぎ」と呼ばれる5つの丸石が並べられており、社殿がなかった古代(古事記や日本書記の頃)に神さまをお迎えしておもてなしする場所だったと考えられるそう。貴重なものを見せていただきました。
参拝の際も、本殿前の石が敷き詰められた場所の手間で靴を脱ぎ、石の上を歩いてゆき、お参りするのが決まり。現代にいながら、古代へ戻っていくような神聖な体験でした。
⑤へつづく…