しまね移住を語ります②
こんにちは。いつの間にやら、秋も深まってきましたね。皆さん、体調などくずされていませんか? こちらは、元気にやっておりますよ。
さて、前回「しまね移住を語ります①」を公開してから、また間があいてしまいました。あは。うっかりしていると、秋を通り越してすぐ冬がやってきちゃいますね。
今日は、しっかりつづきを書いていきたいと思います。
2022年夏、山奥の温泉街ではたらくことになりました
大好きな九州を離れ、大本命の仕事を手放し(そうまでして!)、しまねへやってきました。そこには、これまた不思議なご縁がありました。人生の切り替わりとでもいうべき転換のタイミングに、ご縁をいただいたのですね。
これを、「運命」というのでしょうか。
わたしのいのちが運ばれた場所は、ご縁の国・しまね。それも、地元の人はともかくとして、全国的にほぼ名前が知られていない山奥の温泉街で働くことになりました。
「ひなびた温泉街」という風情あるたとえより、「廃墟寸前の」…と言った方が近いのかもしれない。栄えていた時代もあったそうですが、規模も小さく、公共浴場や宿はあるものの、飲食店はほぼ閉店。コンビニもない。人里離れた山のふところにあり、移動するにも決して便利とは言い場所に温泉街はあります。
過去には、水害や火事などの災害にも見舞われ、それが衰退に拍車をかけたいったようですね。
ま、ここまで読まれて、わわわ行ってみたいという方は稀でしょう。わたしはなぜに、こんな場所にいるのでしょうか。
やってみたい! チャレンジしてみたい!
なにか、コトをおこすときには、突き動かされる「なにか」があるのだと思います。衝動がわき起こり、動かざるを得ないような「なにか」。躊躇さえ、不安さえも飛び越えてしまう「なにか」。
それに、出会ってしまったのです。
パズルの空きピースに、ガチっ。
こうして、どんぴしゃりに合致したパズルをめがけて、しまねへやってきました。
「しまね」と聞いて、皆さんが思い浮かべるイメージって、どんなものですか?
縦に長い同県には、県庁所在地の松江市、出雲大社のある出雲市以外にも魅力的な場所はたくさんあります。
わたしがいまいるのは、県の西部。「石見(いわみ)地方」と呼ばれるエリア。世界遺産の「岩見銀山」もあります。手つかずの自然が残り、日本の原風景を感じさせるその場所に、「有福温泉」という温泉街があり、ここが、勤務地です。
福が有る。しあわせをここから届けたい
石見地方の江津市に「有福温泉」は位置します。字のごとく、福が有る場所。温泉は、聖徳太子の時代に発見されたという長い歴史があり、地元の人たちにも愛されています。
福が有る秘湯の地で、わたしが関わっているのが「Showcase Hotel KASANE」というホテル。“てしごとの、そばで。”をコンセプトに、主に岩見地域の手仕事のものをショーケースする場として生まれました。
といっても、もともとここには廃業された旅館があり、その残された古い建物をリノベーションして、生まれ変わった宿です。
館内の至るところに昔の面影が残り、ノスタルジックな雰囲気も非日常を味わうのにぴったり。テレビもない、たった5室のホテルです。わたしはいま、そんな廃業寸前だった温泉街で、訪れる人の「しあわせ」につながるものをお届けするべく、奮闘中です。
よろしかったら、ホテルのホームページをご覧くださいね。
また次回、ホテルのことをくわしくお話したいと思います。
今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。