#10 【関西】たましい震える洗礼旅④ ~お宿『あかくら』(三重)~
こんにちは。
ineです。
たましい震える関西旅、今回は④。
2泊3日の初日。山伏ガイドさんにご案内いただき、三重県熊野市のディープなスポットをめぐった後、初日のお宿へ向かいました。
【三重県】一見さんお断りの宿『あかくら』
ガイドさんも推しという初日のお宿。うかがうのが、とても楽しみでした。何と言っても、その立地がすごい。『産田神社』を後にして、そこからはぐんぐんと山の奥地へ。対向車はほとんど来ず(車とすれ違うことがあろうものなら、すこしほっとするくらい)、人里離れた場所へと向かっているのは確かでした。だって途中、カモシカが道に立っていたんですもの!
みんなで、おもわず歓声!!!
いまの、何でした? まるで幻の生き物を見るかのようでした。野生のカモシカを見たのは、人生初。心臓が、バクバクと高鳴りました。
やっと建物が見えてほっとした時、ここが今日のお宿だと判明。周りには、何もない。ぽつんと一軒宿です。赤倉(あかぐら)という山里にあるお宿の名は、『あかくら』。一日一組限定、しかも一見さんはお断り。ふふふふ、お泊りできるなんてうれしい。
すでにご主人がせっせと夕食の準備をしてくださっていました。名物は「あまご」と呼ばれる川魚料理だそう。玄関脇で、炭火で焼かれているソレが目に入って、一気にお腹がぐぅ。なんて幸せな旅なのだろう。
夕食は、名物「あまご」尽くし
はじめて訪れたのに懐かしい雰囲気が漂う宿は、「ただいま」といいたくなってしまう寛ぎ感。いいな、いいな。一目で気に入りました。
テーブルの上には、おいしそうな夕食がズラリと並び、スタンバイOKのようです。それでは、夕食をご紹介しましょう。じゃじゃーん。
テーブルの中央に置かれたのは、お刺身。新鮮そのものなので、わさびは不要。あまごの魚醤を、ちょいとつけていただきます。
宇宙の彼方へ、ぴゅーん。お、おいしすぎる。お魚本来の甘みと、プリッとした食感に、お箸が止まりませんぞ。
他にも、白子の大根おろし乗せ、スジコの醤油づけ、ソフトくんせい、バター焼き、大根なます、塩焼き。清流の女神とよばれる「あまご」様を、こんなにも贅沢にいただけるなんてね。ありがたや~。
お宿の魅力は、それだけではありません。夜になると、満点の星空があらわれるのですよ。なんとぜいたく!
ときどきは、こういう場所で、どっぷりと脱デジタルするのはよいと思います。
朝食は、特等席で茶粥をおかわり
朝ごはんもスペシャルでした。用意していただいたのは、お庭の特等席。目の前には、山々の絶景ビューと青空が。こんな眺めのなかで食事がいただけるなんて、旅ならではの非日常体験。このままずっと、ここに居たい。それぐらい居心地満点でした。ごはんも、とびきりおいしくて、もちろんお代わりしましたよね。
熊野の原郷を感じる山里の宿で、まごころのお料理と、自然の風景に心癒やされた滞在。また、いつの日か、戻ってきます!
⑤へつづく…