糸とたわむれる最高の休日
10月9日、土曜日。お天気は快晴。
朝からタロット鑑定の用事を済ませて、そのあとは約束の場所まで車を走らせました。道すがら見えた海が、お日様の光でまばゆいほどにきらめいていて。その先に待つできごとを先に見せてくれているようでした。
この日は、人生初の「糸かけ曼荼羅」を教えていただけることになっていたのです!
今年のはじめ。「糸かけ曼荼羅」の存在をしりました。糸が何層にも重なって生まれる模様のうつくしさに、一瞬で心がうばわれたのです。
自分でもやってみたいなあ。
こういうとき、「欲しい」よりも、「作りたい」の気持ちが出てくるからふしぎです。体験できるところがないか調べてみましたが、少し遠方だったこともあり断念。いつの日か、自分の手でやってみたいと心ひそかに思っていました。
それからしばらくたって、思わぬ形で糸かけ曼荼羅を学んでいるという一人の素敵な女性と出会いました。もちろん、わたしの心のうちを知る由もない彼女がぽつり。
「今秋から糸かけ曼荼羅の体験教室をやってみたいなあと思っているんです」。
彼女との出会いしかり、わたしの心を見透かされたような展開に、これだよなあ!と。入り口にあったサインは、とても小さくて見落としそうなほどなのに、そこに気づきさえすれば、あとは自然と必要なところへ運ばれてたどり着く。
まるで海のなかを泳いでいく小さなメッセージ入りのボトルのように。
夢がかなった日
ついにやってきた糸かけ曼荼羅の日。
先生デビューの彼女の粋な計らいで、9月に誕生日を迎えたわたし(そして、7月生まれのもう一人の友人)それぞれへ、バースデープレゼントとしてこの場が用意されました。
温かな気持ちにもジーーーーーン😿
彼女の旦那さまが用意してくださったお手製の板。そこに、のちに糸をかけていく用の「ピン」を打ち込んでいくところからはじめます。
初心者ということもあり、板に打ち込んだピン数は32本。高さをそろえて、まっすぐに打ち込むのがもちろん、見た目にもいいのだけど。結構ムズカシイ…。ま、だけど、ゆがんだところで、それもご愛敬。すべてが手作業ゆえの「味わい」になると思えば、愛おしく思えてきます。トンカントンカン。部屋のなかに響き渡る音。流れていく時間にもうずっと、身をまかせていたいほど。ピンを打ち終わった時点で、早々に満足していました(笑)。
お次はいよいよ、糸の出番。写真は、ごく一部です。
糸選びも、これまた、たのしいのです。今回使った糸は、6種類。どの糸を選ぶかによって、完成後の表情が違ってくるのでね。じっくり選びましたよ。
ちなみに!
先生の作品がこちら。
一つの糸で、これほどまでの表情が出せるなんて。
自然の花をみて細部の造形に心うばわれるように、糸が織りなす世界のうつくしさ、そして作品に宿るものに見惚れました。
いつかこんな作品が作れるまでになりたいなあ。
わたしの作品はこちら(まだ、完成途中)。
決して先生が作られた作品と、見比べてはいけませんよ(笑)。
朝日に照らされてキラキラ。
糸の繊細さが生み出す「世界にたった一つのアート」。
われわれ人間と同じように。
唯一無二の輝きを放っているように感じました。
完成はもうすぐです。