
【CRK9】コルクマンガ専科9期の同期たちと、コミティア151に参加したよ

CRK9って何よ
コルクマンガ専科9期最終講義終了直後。
コルクのみんなぁ…数ページしか出せないメンツ集まってたまに合同マガジンとか作らん…?誰かリーダーシップあるひと、ハンドリングしない…?(人に押し付けようとしてる)
— 稲本いねこ (@inecocco) June 29, 2024
最終講義を終えた興奮冷めやらぬ中、同期と足並み揃えて漫画描くのが最後なんだなって寂しくて呟いたこの一言を、同期のlulunyさんがすかさず拾ってくれたのがCRK9の始まりでした。
言うだけ言って人に丸投げするつもりが「Discordで情報交換するサーバー立てるだけなら…」「サークル参加の申し込み立て替えくらいなら…」と、あれよあれよと話が進み、印刷やデザインなど参加メンバーに相当丸投げしつつも、なんとか当日まで漕ぎ着けることができました。うう、みんなありがとう…!
CRK9というサークル名は、コルクマンガ専科のコルクの子音と9期の数字を並べました。なんか強そうでいいね。
久しぶりのイベント参加。やっぱり仲間っていいね!
コルクマンガ専科はプロアマ問わず受講できる漫画の講座。しかし筆頭が東京ネームタンクのごとうさんとコルクの佐渡島さんとだけあって、受講生はみんな筋金入りの漫画描きたち。
特に9期は、出版社や編集に頼らなくてもSNSで活動すればオリジナル作品を発表できる!というテーマを主軸に構成されていたらしい。
ただ、せっかくSNSという発表の場があっても、「SNS活動だと締切がないから、いつ描いていいか分からない…」というよく分からないことになってしまった。私は。
これからは電子書籍やSNS漫画の時代だと受講中は散々言われてきたが、漫画描きにとって必要なのは「発表の場」以前に「締切」なのだ。
日本にはコミティアというプロアマ問わず漫画を発表する市場が既に出来上がっている。コロナ禍前は私もよく参加していたけど、コロナ禍の自粛期間を機に、めっきり足が遠のいてしまった。
でも今ならコルクの同期たちを道連れにと協力してできるんじゃないか?と思い小声で提案してみたら、思った以上にみんな乗り気で参加してくれた。大変心強い。
集まったメンバーで既に同人イベント参加経験がある人は知識を出し合い、初参加の人達は分からないところを仲間同士質問しあって解決していく。
1人でやるとあれもこれもとテンパってしまうが、複数人いるのでお互いに役割分担して進められた。
とりあえず頒布物は下記のように設定した。
【無料頒布】合同誌(みんなで1冊)
【無料頒布】個人の見本誌(1人1冊)
【委託・有料頒布】個人の過去の同人誌など
つまり、「締切とスペースは用意するから、みんな漫画を紙の本にしてみようぜ?」と提案したかった。
私もぶんか社さんが無敵恋愛S*girlを紙雑誌を出さなくなってから、自分の漫画を紙で見ることがなくなってしまった。読み手としても、部屋の重力を軽くするため専ら電子書籍派である。
とはいえ、漫画を描く楽しみとして「紙の本になるから」というご褒美が、正直いってあると思う。漫画という二次元のものを、本というオブジェクトとしてこの世に生み出す喜びを、普段SNSでしか描いてない同期たちにも味わってもらいたかった。
そしてなんとか描きあげた1冊!

合同誌の内容は、自分の漫画の宣伝だったり番外編だったりと、最大2pと設定して好きに書いてもらいました。みんなでやるからという責任のもと、私もなんとか描きあげた。とはいえ合同誌に掲載したのはたったの2pだし、個人で頒布した見本誌も32p中の冒頭たった8p。だが、このあとCRK9は3回コミティアに参加する予定なので、その度にちまちま描き進めていけば1年後には1本描き上がっているはずである。
私含め世の方々は皆、軽率に「商業でできないなら同人誌で描けばいいじゃない」と思うだろうが、報酬が保証されていない漫画を描くことって大変なのだ。娯楽としてならいいけど、コルクのみんなはプロになりたい人達なのでそんなことも言ってられない。でも日頃の忙しさにかまけて、編集者に見せる新規開拓用の作品ストックがなければ元も子もない。食い扶持を確保しながら、利益になるかどうかわからない漫画を描くのって大変なのだ。
だから、有志だけではあるけど、「仲間がいたほうが頑張れる人たち」を集めてCRK9を作った。
今後のCRK9
CRK9のメンバーは固定ではない。今回は間に合わなかったけど次回から参加したいと言っているメンバーもいる。
まさか卒業してからもこんなに同期と交流できると思ってなかったので嬉しい限りである。加えて会場では、コルクマンガ専科の他の期の方々もスペースに足を運んでくれて、ありがとうございました!
会場で刷り上がった合同誌を手にとりながら、売り子として集まってくれたメンバーたちが「こんなに漫画を描いてる人がいるのか…!」「なんだか文化祭みたい!」「出張編集部行ってきます!」とコミティアを満喫している様子を見て、企画してよかった…!と本気で思った。
私もひとまず1本は描き切りたいので、活動期間はざっくり丸々1年で考えている。
1年間、CRK9をよろしくお願いいたします。