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【旅の思い出】和歌山城で迷い忍者に遭遇
「ああ、旅がしたいわ。そうね。一人あてのない旅…」
こんな気分になること、皆様もおありでしょう。
特にこのコロナ禍。
気持ちだけでも広い世界を旅したい。わかるっ。わかります!
ということで、私の昔のトホホ旅の思い出をご紹介。
ぜひ一緒に気持ちだけでもトリップしてください。
そう。あれは7年前の秋の日だったわ……
マスコットキャラクターきいちゃんに
誘われレッツ・ふらり旅
南海難波駅で紀の国わかやま国体マスコットキャラクター、きいちゃんが配っていた「南海電車で和歌山にいこう」的なパンフレットにロックオン
↑紀州犬がモチーフなんだそうです……。
あああ、ラーメンが、和歌山城が、私を呼んでいるわ―ッ。
途中で通るはずの紀ノ川も拝んで有吉佐和子オーラを取り込むのよーッ!
鼻息ムンムンで、南海本線和歌山市行き急行に乗りこんだのでした。
ああ、旅が始まるわ。ワクワク!
きっとテレビ番組なら、ここらへんでテーマソングが流れるよね。
岬めぐり的な。世界の車窓からのテーマもいいよね!
そんな風にワクワクし、電車に揺られる事、約1時間。
天気のいい日に電車に乗ると、眠気がハンパないっすね。
海超え、山超え、田んぼ超え。
すかーーーー。。。
はっ!!!
気が付いたらそこはもう和歌山市駅でした。
紀ノ川? 全く覚えがないです。
(この時、数年後に自分が更年期による不眠に悩むことになろうとはこれっぽっちも思ってない)
和歌山城までむたくた遠かった
↑和歌山市駅でございます。人むっちゃ少ないけど駅はでかい!
さて、いざ和歌山城へ!
スマホでシャシャシャーッと調べてみると、
まあまあ近そうな感じ……がする。きっと近い。多分近い。
しかし、私の「○○そうな感じがする」は当たったことがない。
今回も例外ではなく、エッチラオッチラ歩いても歩いても城につかない!!
遠い。遠いぜ、和歌山城。
きっとテレビ番組なら、ここらへんでテーマソングが流れるのよね
思えば遠くへ来たもんだ的な。
……(←ひたすら歩く。とにかく歩く…)
やっと。やっと和歌山城が見えた―ッ!!
なのに、思ったより嬉しくない―ッ。
なぜなら喜びよりヘトヘトが上回っておーるー。
もうこの時点で、普段の運動不足がたたって足ボロボロ。
早く城の全体像見てサッサと帰りたい。ナンバに帰ってアップルパイ食べたい。
ホトホト旅行とか観光に向いてないなあと思いつつ、入り口を探してウロウロするも。
どっから入れるんですか、城の中に(茫然)。
ひーはーと外壁の周りをグルグルし、諦めかけた途端に、やっと入り口を見つけたのですが、その先には無情にも超過酷な石段があり、
「これを登らんと天守閣に行けんで」的な看板が!!
殿っ、もったいぶりすぎです、殿っ。
↑もう足痛いんっすけど!登るのヤなんっすけど!!
しかし、ここまで来て城を見ずに帰るというのは、
試験会場まで来て、試験を受けずそのまま帰るのと同じ気がする(そうか?)。
ということで、この辺からはもう意地。
登りました。石段を。足ぐねったですよ。とほほほほ。
で、無事和歌山城を近くで拝むことができましたが。
周りに聞こえるのは中国語ばかり……。ホワーイ!!!
どうやら中国人観光客の団体とバッティングしたようです。
和歌山城に来たのに、なぜか万里の長城に来たような錯覚に陥る私。
ここは日本か? 日本だよね??
↑和歌山城。こう見ると美しいですね。しかし、撮影している時は疲れ果てて意識モーロー。何の感情も無かった…。
和歌山城に見惚れること5分(みじかっ)。
この時点で、もう和歌山城より、帰路が心配でたまらない。
あの道のりを、今の体力で!しかも迷わず!
もう一度戻れるのか、私。戻れる気がしない。
そして、こういう時の不安は当たる…。
城から出られないんですけど――――ッどーっどーっ(こだまでしょうか…)
来た道とは違う、緩やかな方の石段を降りたはいいが、
来た時と違う風景で(当たり前)、自分がどこにいるかわからない!
歩けども、歩けども、周りは緑。
スマホマップの私の位置はいつまでたっても城の中。。。
本気で思いました。
私、残りの人生、和歌山城内で過ごすかもしれない(号泣)。
いやああああ、結婚もまだなのに! 忍者と結婚しろと言うのか―!
そう思っていたら、忍者姿の人がスタタタッと私の横を走っていった。
エッ、幻覚? 忍者?
いや、きっと忍者ショーに出演する感じのタレントさん…。
私は道を聞こうと一瞬「あの」と言いそうになったが、こういうときに妙に真面目で控えめな性格が顔を出す。
「忍びという任務中に話し掛けてはイカン。見えていないふりをしてあげなければ」
咄嗟にそう思ってしまい、顔を背け、道を聞かずに通り過ぎた。
で、しばらくして冷静になってから自分のバカさ加減に頭を抱えた。
妄想と現実をゴッチャにしていっつも判断を間違える……(泣)。いつかこの性格が原因で命を失う気がする。
なぜあのとき忍者に聞いておかなかったのか、道を。
ここから出せ―!出してくれー!!! じたばたじたばた!
半泣きで和歌山城をウロウロする事1時間。
もう体力も気力も尽き果てた頃、どこからか見えてきた、観光バスの並んだ公園。
着いた。出口に着いたよ、パトラッシュ……!(むせび泣き)。
フラフラながら購入し、飲んだJA和歌山の梅入りジンジャーエールの味は忘れなひ。。
↑うまかったです。取り寄せたいくらい。値段いくらだっけ。。
ラーメン? んなもん食べる気力残ってますかいな!!!
暗くなる道を、足を引きずりながら和歌山市駅まで帰り、
電車に乗った途端、安心して爆睡。再び紀ノ川を見逃しました。
ということで、一曲。
●和歌山ラビリンス
(作詞:私、作曲:みなさんでご自由に)
誘われて和歌山 誘われて和歌山城
ああ 出られない出られない
人生のラビリンス
とまあ、7年前に書いていた旅行記をリライトしてみましたが。
自分で読んでも、泣きたくなるほど馬鹿っすね(泣)
和歌山城、コロナが明けたらリベンジしたいです。
待ってろ忍者!
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![田中稲](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/8890266/profile_de4d4635e35c7975a1fd1e68c0cdf500.jpg?width=600&crop=1:1,smart)