
BOTANIST財団の活動内容をご紹介!助成金プログラムの取り組みと、「BOTANISTの森」活動レポート
2023年3月、BOTANIST財団を設立しました。
BOTANIST財団は、I-neの主力ブランドであるBOTANISTの「植物と共に生きる」というコンセプトをもとに、環境保全や自然体験の普及活動を行っています。これまで取り組んできた「BOTANISTの森」や、ソメイヨシノ保全活動を引き継ぎながら、さらなる活動拡大を目指し、今年新たに助成金プログラムを開始しました!
今回は、この助成金プログラムの概要や助成先団体での取り組み、さらに「BOTANISTの森」での活動についてご紹介します。
「BOTANIST財団 助成金プログラム」とは?
BOTANIST財団では、環境保全と自然体験機会を増やしていくために、同じ想いを持つ団体の皆さんと一緒に活動していく助成金プログラムを2024年にスタートしました。
このプログラムでは、植物の多様性を維持・保全し、それらを活用した自然体験活動に取り組む団体を対象に助成を行います。初年度は、1団体につき年間150万円を上限に、C.W.ニコル・アファンの森財団と、NPO法人那須高原自然学校の2団体に助成しました。
※本プログラムは、公益社団法人日本フィランソロピー協会と協働で行っています。
C.W.ニコル・アファンの森財団

所在地:長野県上水内郡信濃町
活動概要:「生物多様性豊かな森で学び、行動へ。行動変容を促す体験活動」
URL:https://afan.or.jp/
「アファンの森」での取り組み内容
C.W.ニコル・アファンの森財団は、長野県信濃町で荒廃した土地を買い取り、生物多様性豊かな森を再生する活動を約38年間続けている団体です。BOTANIST財団の助成金を活用し、再生したアファンの森をフィールドにした自然体験活動を展開しています。
主な活動内容
自然体験・森の保全活動:ナイトハイク、スノーシュー体験、植林イベント、ウッドチップ敷作業、外来種駆除
地元小中学生向けの活動:特別授業や支援学級向けの森の体験活動
湿地保全:宮城県東松島市大浜田湿地での観察会、保全作業
ウッドチップ敷き

森の散策路にウッドチップを敷くことで、土壌の流出防止や散策路外の植物保護に貢献しています。
森の体験活動(特別支援学級)

信濃町森林療法研究会の森林メディカルトレーナーとともに、地元小中学校に通う特別支援学級の子どもたちに五感を使って自然を学ぶプログラムを実施。
NPO法人那須高原自然学校

所在地:栃木県那須郡那須町大字高久甲
活動概要:「那須平成の森 地域と都市の交流による森の保全再生プログラム」
URL:https://go-and-joy.com/
「那須高原自然学校」の取り組み内容
那須高原自然学校は、「自然が教室、自然が教科書、自然が先生」をモットーに、環境教育や自然体験を幅広い世代に提供しています。本助成金プログラムでは、日光国立公園内にある「那須平成の森」をフィールドとして、栃木アウトドア事業振興会BERGTOADと協働で自然体験活動を実施しています。
主な活動内容
ミズスギ保全のための外来種駆除
ツツジの育つ明るい森づくり
明るい草地つくり
地域コミュニティつくり
ミズスギ保全活動

那須平成の森には、栃木県内唯一のミズスギの生育地があります。ミズスギ保全のため外来種「ホウキヌカキビ」 の駆除作業を行い、その中で那須特有の地形によるストーリーを体感し、地域資源を知るプログラムを実施しました。
ツツジの育つ明るい森づくり

那須平成の森やその主変にはツツジが群生している場所が多い多様なツツジ類を維持管理するため、ツツジの日照を妨げている樹木の除伐体験を実施。また、保護者向けの環境倫理プログラム(Leave No Trace)も併せて実施しました。
「BOTANISTの森」での活動レポート
「BOTANISTの森」は2021年に森林保全団体more treesと北海道美幌町との協働でスタートした、多様性ある森づくり活動です。これまでの3年間に合計9,000本の植樹を行いました。

今年9月には、地元小学生が育てた苗木を植樹する森づくりイベントが実施されました!1年生から3年生の子どもたち約70名がイベントに参加し、1,2年生は木々の中で種拾いやツリーイングといったアクティビティを楽しみ、3年生はオニグルミやシラカンバ、イタヤカエデの苗木をBOTANISTの森に植樹しました。種拾いから苗木の育成、植樹まで3年間のプログラムに関わることで、森づくりの大切さを学んでいます。
*この森づくりイベントは、more trees・美幌町・美幌町立旭小学校主催のイベントです。イベント当日の詳しい様子はこちらから!
URL:https://www.more-trees.org/news/20241202/
さいごに
BOTANIST財団は、これからも人と自然が共生する未来を目指し、積極的に活動を広げていきます。
設立まもないBOTANIST財団のこれからを、今後も見守っていただければ幸いです!