私書箱の手紙
はじめまして。私は食べることが大好きな人間です。けれど、好きな食べ物を聞かれると困りますね。好きな食べ物って永遠に食べられるものを言えばいいんでしょうか？それならば……白米ですかね！白米、美味しいですもんね。なんにでも合うし、そのまま握り飯にしてもおいしい。最強の炭水化物だと思います。あぁ、日本人に生まれてよかった！！！
そんな私ですが、食べてみたい物がたくさんあります。ソトックソトックに塩パンたいやき。あら、韓国グルメが並んじゃったけれど、岩手で本場のホヤを食べてみたい。好みが分かれると言われているからこそ、本場のものを食べたいんです。
あとはひつまぶしを名古屋でこれでもかってほどに各名店を制覇してみたい。ただ、ひつまぶしってかなりの量あるんですよね……。1日でたくさん食べて食べ比べしてみたいけれど、なかなかの大食い選手でないとその食べ比べは難しそうです。いつかなれるかな、大食い選手。そのくらい食べることが大好きです！
作ってみたいものもあります。タコのマリネみたいなものを以前SNSでみかけて、簡単そうなのになかなか作るところまでいかなくて……。食べることは好きなんですけど、料理をするとそのことに満足しちゃって食べる気力がなくなっちゃうんです。困ったものです、大食い選手になりたいのに。
たくさん食べたいものを挙げてきたんですけど、いちばん食べたいものはなんだと思います？がっつり行くなら1000円未満のとんかつ定食かな〜って考えてたんですけど、そのがっつり王道よりも食べたいものがあるんです。
そうめんです！それも、専門店のそうめんを食べたいんです。
東京にある『そうめん そそそ』。私が知るのは有楽町駅の近くにあるお店なんですが、いくつか都内にはあるみたいですね。(と言っても、他は恵比寿と渋谷だけみたいです。)
以前近くを通ったときにお店の前にあった看板のそうめんの写真が忘れられません……！！！白いそうめんが黒を上品にまとっているんです。その時はお腹を満たしたあとだったし、何より時間を潰すためにフラフラしていたからタイムリミットが迫っていたので店に入らずだったんですが、忘れられなくて帰り道に検索してみたら……出てくる、出てくる！私を誘惑するそうめんたちが！！！
シンプルなつけスタイルのものから、創作まで。なんとパスタのようなそうめんまである。看板の写真はトリュフを使ったもののようでそんなリッチなそうめんがこの世に存在するのかと驚きましたが、そうめんってこんなにも七変化するのか、しかもおいしそう！！ってわくわくが止まりませんでした。
しかも、有楽町駅近くのお店はそうめんそのものも良いものだそうで……恵比寿と渋谷もなのかな？とにかく、そうめんってこんなに格式高いごはんになるんだと感動したんです。
そのそうめんをまだ食べたことないけれど、とにかく今とても食べたいんです。もう日本が暑すぎるから？梅雨でジメジメしすぎてつるっと食べたいから？
違います。そうめんをばかにされたからです。ばかにされたは大げさかもしれないけれど、そうめんが好きな私にとってあれはばかにされたと同じこと。私、白米と同じくらいそうめんが大好きなんです。
この間、友だちがそうめんに嘆いていたんです。
「今日の夕飯そうめんだから、ごはん食べに行かない？」
そう帰りに言われたんです。そうめんが夕飯だと嫌なの？そうめん大好きな私、疑問に思いました。だから、
「えー、何か食べたいとかあるの？そうめんだけが理由なら、別にそうめん食べればいいじゃん。もったいないよ！」
と言いました。すると、友だちの目がキョトーーーンとするじゃありませんか！！！
「お昼ごはんがそうめんはいいけど、夕飯がそうめんって質素で嫌じゃない？」
ええええええええええーーーーーーーー！！！！！？
確かにそうめんに対して食べた気がしないって声を聞いたことがあります。しかし、質素って……それはそうめんを見下していませんか？そうめんは立派な炭水化物です。
だから、『そうめん そそそ』の話をしました。だけど、友だちは「でもそうめんじゃん。」とか「昼ならね〜。」と交わしていきます。
猛烈にそうめん愛を友だちに話したところで、結局そうめんの格式をあげることができなかった私……。せめて、『そうめん そそそ』に食べに行ったことがあればもっと感動を伝えられたのに……そんな後悔も生まれ始めました。
それから数日が経った今、思い出してしまった『そうめん そそそ』への熱が上がり続けています。もつ食べなければもう生きられないと思うほどに。冗談ではなくね。
だから、次『そうめん そそそ』の前を通ったら絶対に食べます。有楽町駅じゃなくても、恵比寿でも渋谷でも。お腹いっぱいでも！だって、私は大食い選手になっているのだから！！！
ちょっと友だちとのやりとりを思い出してお手紙を書いてたら、体が熱くなってきました。
今、そうめんを食べたい。『そうめん そそそ』のチャンスかもしれない。でも、体をぐっと冷やすために、秋葉原駅のホームにある冷えた瓶の牛乳を一気に飲み干したいです。