見出し画像

ワイルド・ウェスト・ツアー2021 ユタ州の4つの国立公園を目指して

タイトル写真:コロラド州アイダホ・スプリングスの看板。ゴールド・ラッシュ発祥の地という

 日本に帰ると自己検疫を終えてすぐにまた渡米ってスケジュールになるし……と今年もワイルド・ウェスト・ツアーを行うことにした。ミズーリ州セイント・ルイス近郊でのレース取材を終えた私は、月曜日にコロラド州デンヴァーへと飛んだ。去年は人との接触をとにかく避けたくて、ワイオミング州、サウス・ダコタ州などなど、地べたを走りまくったけど……。デンヴァーまでは走ると12時間もかかるし、レンタカーの乗り捨て料金がメチャ高いので飛ぶことにした。
 今回目指すのはユタ州の四つの国立公園。岩のアーチが幾つもある、その名もアーチズ国立公園。その隣りのキャニオンランズ国立公園。知人から、「州の南側のザイオン国立公園、ブライス・キャニオン国立公園も良いよ」との推薦されたので、そちらも見て、16日後にまたデンヴァーに戻って来るつもり。 

 昼前、デンヴァー国際空港からレンタカーでスタート。気温は32℃あるものの、カラッとしている。今日の泊まり先はユタ州の州境まであと少しのパラシュートと決めてある。

 大都市デンヴァーの市街地の北側をスルーして西へ進むと、驚くほど短時間でインターステイト70は山に入った。そして、アイダホ・スプリングスなる村が現れた。ランチをしようとフリーウェイを降りると、“ゴールド・ラッシュはここから始まった”的な看板があった。この先は山道が続くので……とガソリンを入れて、スナックを買ってフリーウェイに戻ると、次の出口が村の中心部に繋がっていた。遠目に開拓時代そのままの街並みが……。

画像1

スキー・リゾートのヴェイルの少し手前、シルヴァーソーンという湖畔の街

 さらに進むとスキー・リゾート地帯に。その決定版であるヴェイルは、フリーウェイ沿いに巨大ホテルが林立。客室数、凄い数だろうな。アスペンもこんな感じなんだろうか?

画像2

今回の愛車=マツダCX-30 AWD。背景が、もうシルヴァーソーンとは違うでしょう? 木が少なく、岩肌剥き出しで

 今はもちろん雪はない。しかし、フリーウェイでチラッと見えたのが、“9月1日から5月31日までチェーン携行義務”って電光掲示。ハーツで借りたマツダCX-30、トランクにチェーンはなかった。スペア・タイアのところに入ってるのか? AWDだからナシ? 心配になったのでネットで調べたら、”商用車両は”という注意書きアリ。レンタカーは積んでなくてもOKってことらしい。でも、9月初旬に雪が降る可能性が結構あるって話で、帰りにまた通るプランなので、このツアー中はずっと山の天気をチェックしていないとならない。

 デンヴァーから2時間半でグレンウッド・スプリングという街に。ここ、つい最近まで通行止めだったのです、実は。土砂が道に出て来ちゃったのと、2車線の追越車線側が崩れ落ちたため。1車線でも通れるようになってて良かった。険しい山道の州道を使っての迂回なんて、危険度も高まってしまうので。しかし、万が一、デンヴァーに戻る際に通行止めとかが心配される状況になったら、山をぐるーっと迂回して、アリゾナ州、ニュー・メキシコ州を回って来ないとならないかも。ま、そっち方面でも、モニュメント・ヴァレー、4つの州境が交差しているフォー・コーナーズ、アルバカーキ、サンタ・フェなど、興味のあるところはたくさんある。

画像3

パラシュート付近のインターステイト70(西向き)の景色

 初日は200マイルの移動で、明るいうちに余裕で目的地に到着した。コロラド川沿いの人口1,100人ほどの小さな街=パラシュートは、もう風景がデンヴァーとは全然違って、旅の始まった感が一気に高まった。
以上

いいなと思ったら応援しよう!