ジャック・アマノの“アメリカ NOW” ワイルド・ウエストの旅 その2 バッドランズ国立公園の威容
サウス・ダコタ州最大都市のスー・フォールズから西へ。この日の目的地はミズーリ・リヴァーを超えてさらに進んだ先の国立公園。その名も”バッドランズ”=Badlands。
バッドランズ国立公園の中から、東を向いて撮影。茶色い荒地の向こうに緑の地平線が見える(タイトル写真)
インターステイト90沿いはずーっと畑だった。3時間以上、そういう景色が左右に広がり、目の前は地平線だった。それが乾燥した荒れ地に変わって来て、Badlands National Parkの看板が現れた。
渡米以来もう1ヶ月間以上行動を共にして来ているレンタカー=ニッサン・ローグ。サイズもパフォーマンスもいい感じ
フリーウェイを降りて南へ。すぐにゲートがあって入場料を支払う。乗用車1台で30ドル。いい値段してる。7日間有効? ありがたいような、無駄なような。年間パスもあって55ドルと随分ディスカウント価格になってるが、買う人っているのか?
ゲートで入場料を。乗用車は30ドルと意外と高い(安い?)。前のキャンパーは東部の北の端の端、ヴァーモント州のライセンス・プレート。何マイルあるのか? でも、来たかいあると思う
Badlandsは、荒れた土地とでも訳す? 見ての通り、こんな地形が広がってたら、南北でも東西でも通り抜けるのは大変。雨でぬかるむとさらに面倒なことになるらしい、このエリアの土質は。先住民も開拓民も、本当に苦労したんだろうなぁ。
岩山にはトレールが作ってあって、結構な距離を散策できる。でも、この看板見ちゃうと、ビビるね
奇岩が連なったような地形がここまで続いてると、なんだか神々しくもある。山はそんなに高くないんだけど、深い谷が幾つもある。
こういう地形がかなり遠くまで続いてるわけですよ。迂回すりゃいいって距離じゃないぐらいに
「グランド・キャニオンの小さいの的な」って言ってた人がいたけど、ちょっと違うかも……と思った。でも何がどう違うのか? バッドランズには何か畏怖の念みたいのを感じたんだよなぁ。
北東側のゲートから入ってすぐ。高台になっているヴュー・ポイントからの景色がコレ。衝撃!
グランド・キャニオンには「すっげぇ迫力!」と圧倒された。セドナはとても綺麗だった。アチラはエリア的にも好天の時が多くて、バッドランスには、ちょっと怪しい雲行きの時に訪れた。それが印象に大きな影響を与えてるのかもしれない。でも、それじゃない気がする。入場券が7日間有効で、年間パスまであるのは、人々に「ここに何度も来たい」と思わせる力があるからかも。
雲行きが怪しくなって来たので、さらに西へとスピードを上げる
「ラトル・スネークに注意」なんて看板を見ちゃったもんだから、藪には絶対に入らないことにした。岩場、砂地を歩いてても周りをキョロキョロしてしまった。どこかの子供が「音が聞こえたよ」とか、本当か嘘かわからないこと言っていた。2時間ぐらい滞在し、再び西へ。雲が濃い灰色に変わって来た。フリーウェイの遥か南側では雨が降っているのも見えた。明日は天気が崩れる予報もあるので、「今日中にマウント・ラシュモアは見ちゃいたい。できればクレイジー・ホースにも行っときたい!」と先を急いだ。
以上 第21回 終了