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中世の謎遺構 ~ 地下式坑 ~ その用途を探る 1

 地下式坑(地下式土坑)は,中世に見られる用途について意見の分かれる謎の遺構である。発掘による地下式坑は多数あるが,その使用用途については諸説ある。というか,その用途について書かれた文献,論文は数えられる程度であり,謎に満ちた遺構である。Cinii(国立情報学研究所)での検索結果は,「地下式坑」で28件,「地下式土坑」で2件である。地下式坑とされる典型的な遺構の形状は、山梨県まいぶん用語集「地下式坑模式図」にあるものが一般的である。

山梨県まいぶん用語集「地下式坑模式図」
https://www.pref.yamanashi.jp/maizou-bnk/mai-bun_center/yogoshu_tagyo/tikasikidokou.html

用途として考えられているものをいかに記す。
・貯蔵庫
・葬送関連施設(墓ないしは一時埋葬所)
・秘蔵庫施設
・宗教に関係する祭祀場
などである。

 この遺構については,各所の埋蔵文化財調査報告書等において,報告事例が多数あるものの,一定した見解が得られていない。
 形状は同様であっても,地域や時代によって用途が異なるものも,「地下式坑」として扱われている可能性が高い。
 投稿回数は多くなるかと思うが,この「地下式坑」について,その様相に迫ることができればと考えている。

●この記事については、あくまで考古学好きの素人が作成しているものです。
厳密な考証を行ってはおらず、間違いもあるかと思いますが、私見としてお読みいただければと思います。



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