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人生からの問いかけ

人生は、いつも問いかけてくるので
ある。

「おまえは、どうする?」と。

人生からの問いに対する答えに窮した時には、また違う問いかけをしてくるのである。

そうやって、人生と禅問答のような
対話を重ねながら、ようやく正解と
思えるものにたどりつくのである。

しかし、この正解もまたやっかいな
課題が山積みに見えるのである。

しかし、不思議と若い頃のような
恐さはないのである。

なぜならば、自分が歩んできた
道は、どうやらあらかじめ用意された道だったように思えてきたからで
ある。

自分では、道なき道を歩んできたように思えたが、どうやら勝手知っている道を歩んできたのではないか。
そのように思えてきたからである。

そもそも、人生とは、
「自分の原点に帰る旅路」であった
わけである。

そして、人生の目的は、
「自分の原点」を思い出し、そこに
戻ることだと気づいたわけである。

そのために必要なことは、
家族の調和だということに気付いた
のである。

なぜならば、家族は、自分の鏡というべき存在であり、家族の不調和は、
自分という人間を知らないということを意味しているからである。

そして、家族の不調和の原因を
たどれば、それは、家系の不調和に
あるということに気づいたわけで
ある。

ご先祖の誰かもまた、自分と
同じところでつまづいていたという
事実に気づいてしまったのである。

このように自らのルーツを
明らかにすることで、自分の原点も
明らかになり、人生からの問いかけ
に対する答えも見えてくるのである。

「自分がどこにゆくのか」
これを知りたければ、
「自分がどこから来たのか」を
知れば良かったのである。

ここに至り、長年、人生を
おおってきた深い霧が、晴れてきた
のである。

いまだかつてない心の穏やかさが、
その証拠である。

それもこれも、人生からの問いかけに対して、愚直なまでに、その答えを
追究してきたからなのである。

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