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再開と再会の年

 ずっと続けてきたことを一度中断し、また新しく始めるのって実は大変なこと…でも、素敵な味方は必ずいます。

藍色工房から彩波出版へ

 ものを作ることがメインだった藍色工房を解散し、情報を発信することがメインの彩波出版を立ち上げて、やっと3ヶ月になろうとしています。
 情報発信といっても、SNSの使用頻度は藍色工房時代とは比べ物にならないくらいささやかなものですが…

 藍色工房を事実上解散してから彩波出版の立ち上げまで、約2年半のブランク。業種も違うし、藍色工房時代の顧客リストは事実上使用不可。ということで

「ほぼ0からの出発だ…」

 と覚悟した上での事業活動再開でした。
 ところが、そうでもなかった。意外と、そうでもなかった。

 本当にありがたいことに、世間は私が思うより、優しい人で溢れていました…出版社としても著者としてもデビュー作となった電子書籍で、Amazonカテゴリーのランキング1位を獲得させていただき、再スタートの道のりを明るい気持ちで踏み出すことができました。

 みなさん、本当にありがとうございます。
 まだ1冊を出版したばかりの赤ちゃん電子書籍出版社を、どうぞこれからも見守っていただけると励みになります。

変わった事と変わらない事

 藍色工房から彩波出版になって1番変わったことは、本当に「ひとり」で現場にいることです。
 スタッフがいない…自由ではあるのですが、自分が何かをやらかした時に、スタッフがいれば指摘をしてくれたりして気づけることに自分で気づけなかったりするのがなんとも恐ろしい…

 藍色工房時代にはスタッフみんなに本当によく支えてもらっていました。
 うん…大丈夫。ひとりでも頑張るよ…。

 他に変わったことは、自由度が増したこと。
 藍色工房時代もそれなりに自由にさせてもらえてた面がありましたが、それとはまた段違いの自由度です。

 その自由さの中で何を選択していくのか、自発的に決断していかないと何も始まらず、したがって何も成さないまま時間が過ぎていく…
 ですので、ここ数ヶ月は定期的に喝入れできる環境づくりに力を入れました。

 変わらないことは、企画と制作を自分でハンドリングすることと、「良いものを作りたい」という気持ちです。
 藍色工房時代に培ったスキルでできること、藍色工房時代に教わったことで伝えていきたいこと、出会った人たちとのご縁…そういうものともう一度再会し、「改めてお願いします」と言いながら進めさせていただいているような状況です。

 石けん作りもそうですし、書籍づくりにもたくさんの方のお力添えをいただきながら進めています。

 そういう意味では絶対的な「ひとり」ではありません。
 電子書籍出版仲間ともたくさん出会えましたし…本当にありがたいことだと思っています。

一歩ずつ前へ進みながら

 SNSの発信もゆるゆると再開しましたが、藍色工房の頃より発信頻度がうんと低くなっています。
 その分、取材や執筆に時間を割いているからなのですが、もう少しコアな情報をあまりオープンではない場所で定期的に発信できたらいいなと思い、メールマガジンを再び配信するようにいたしました。

 新刊情報はもちろん、インタビューや執筆中のこぼれ話や最速状況、偏愛的なおすすめ情報やイベントのお知らせなど、金曜日の夜にゆっくりとお届けするようにしています。

 インタビューや調査のために訪れた旅先からお届けすることもあると思います。

 一冊の書籍ができるまでに起こることを中心に、私の何気ない考え事なども挟み込みつつ、一歩ずつ歩いていくような感覚でお届けしています。
 よろしければ、ぜひこちらからご登録ください。

 藍色工房の時みたいに何百号と重ねながら、藍のことや素敵な人や活動をお伝えしていけたらいいな…。
 かつて、藍糸工房のメールマガジンをお楽しみいただいていたお客様も、こちらで再会の時を持たせていただけたら、とても嬉しいです。

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透野未来(とうのみき)彩波出版&藍研究家
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