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「これ、もったいない!」 チーム餃子の企画ができるまで @マーケティングレンズ vol.3

Marketing -○○- vol.3
〜 ファンがつく企画ができるまでを学ぼう 〜
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ワークショップのテーマは

『これ、もったいない!』を見つけて、解決策を考える。

今回は「チーム餃子」の『これ、もったいない!』
課題設定と企画ができるまでをまとめていきます。

 目 次
 1: わたしたちの『これ、もったいない!』
 2: 解決策となる『企画』をつくってみよう!
 3: まとめ


チームは、たまたま一緒のテーブルに座った3〜4人で構成されたこちらの女子メンバーです。
☞ リサさん @__risaota__‏
☞  ユリカさん @yuri_____flower
☞ 私、アイボン@lohasticAIBONNE


1: わたしたちの『これ、もったいない!』

チーム内で、テーマを決めます。
今回は、講師 吉田剛成さんからのお題により、日頃不自由していることや不満に感じていることを持ち寄りました。

あらかじめ考えていた分を書き起こしたり、その場でぱっと思いついたものを書き留めたり、短時間で各々の『心情』を集めました。
その中で、共感ポイントが高いものを残していきます。

- 布団がなかなか暖まらない。もはや寝袋を布団の中に入れたい。
- ぎょうざを食べたいって男の人に言いづらい。
- マスクがかっこよくない。ダサいマスクしかない。

中でもこのあたりが3人とも共感できて解決策を考えたいものでした。
課題を最後の1つに絞るときは、ほぼ直感的に「なんか、これ盛り上がりそうだな!」という勢いで決めました。

「チーム餃子」の誕生です。


2: 解決策になる『企画』をつくってみよう!

【課題】
餃子を食べたいって男の人にいいづらい


 企画フロー

 ① 課題の悩み・共感ポイントを具体的に探す
 ↓
 ② 共感ポイントの、どこを解決してあげればいいか見つける
 ↓
 ③ 具体的な業態に落とし込む
 ↓
 ④ その業態に来てもらうためのディティールを詰める
 ↓
 ⑤ キャッチコピーを考える


【 ① 課題の悩み・共感ポイントを具体的に探す】

雑談形式で、今回の課題について思うことを話してみました。
ネガ・ポジ、ざっくばらんに出していき、最も解決したい部分を明らかにしていきます。

NEGA
- 積極的に餃子を食べたいと言うと、品がないと思われそう
- 明日仕事だと匂いが気になる…
- 友人に餃子を提案したら、匂いを気にして断られた!
- 心を許せる人としかいけない
- ガツンと男っぽいイメージ
- お店も割とガツンとした感じが多い
- かわいくは、ない。。。

POSI
- 餃子嫌いな人ってあんまりいない。
- ニンニク入りだと元気が出るぞ!
- たくさん食べられる。むしろたくさん食べたい。
- 野菜もたくさん入ってるよ!
- ごはんにもお酒にも合う!!
- みんなでワイワイ食べられる

などなど…。

結果、餃子はわたしたちが揃って大好きで、本音を言うとたらふく食べたいという欲求があるということがわかりました。
だけど、やっぱり気になるのはニンニクの匂いが明日に響くこと。
だけどだけど、やっぱりニンニク入ってるヤツが食べたいんだ!!
それを肯定したいんだ!
ということで、それができる方法を考えます。

【 ② 共感ポイントの、どこを解決してあげればいいか見つける】

①から見えた企画のポイント

明日を気にしない

明日さえ気にならなければ、思う存分餃子が食べられる!餃子に誘える!

これは、悩みメモを前に方針を悩んでいるのを見た吉田さんが「じゃあ、どうなればこの悩みが解消できるんだろう?」とアシストしてくださって立てることができた旗印。
「どうしてこうなっちゃうんだろう?」「こうなればいいよね!」とポジに変換するチカラが試されます!

ここから、そのポジを実現する方法を考えていきます。

明日を気にしないようにするには…
- 金曜日にしか開かない店とか?
- もはやホテルにする?
- 明日会う人と一緒に行けば?
- 集合場所になる…みたいな
- 明日よりも今日!特別な日に行く!

このフェーズでもずっと雑談みたいに、どういう状態にするかを案出し。
だけど、、、具体的に考えを進めていくには、理想の状態案だけでは決め手に欠けます。

【 ③ 具体的な業態に落とし込む】

ちょっと戻って、①で出てた『心を許せる人としかいけない』というところも掘ってみることに。

心を許せる人としかいけないということは…

- 本音で話せる
- 飾らない自分でいられる
- 肩肘張らない
- 自分を解放できる
- なんだかそれって、銭湯に似てない?

理想の状態を生み出せる場所のイメージが湧いてきます。
少し違った視点からも掘ってみたことで、わたしたちの目指す餃子屋のカタチが見えてきました。

明日を気にしなくていい、銭湯みたいな餃子屋


!!!餃子銭湯旅館!!!

なにやら楽しそう!
具体的な業態のイメージが湧いたことで、誰といくのか・どんな気持ちで行くのかをもっと具体的に設定できそうです。

【 ④ その業態に来てもらうためのディティールを詰める】

- どれくらいの頻度で?何人で?広さは?
- 場所は気軽に行けるところがいいよね(三茶とか!)
- 価格も気軽に行けるのがいいな
- 餃子ってどこで食べる?お風呂の中?外?
- お風呂の中で餃子食べるって新しいな!
- 単発のイベントみたいにならないほうがいいな
- 寝るところは?雑魚寝?寝袋とかでいい!笑

『餃子銭湯旅館』はどうありたいか。という理想と、実際に生まれそうなニーズ・それに応えるために必要なものと不必要なものについて、より具体的に、イメージを膨らませました。

【 ⑤ キャッチコピーを考える】

ここまでずっとワクワクしながら「こうだったらいいな」を詰め込んできたこの企画、オススメしたい良いところを一言で伝えられるキャッチコピーを考えてみます。

どう言ってあげたら、このワクワクを伝えられるんだろう…
チーム餃子も色々考えたのですが、講師 吉田さんが考えてくれたコピーがめっちゃよかったのでそちらを紹介したいと思います。
それが、こちら。

「思い出をなくそう。」

え〜〜〜〜めっちゃいい!
ハダカのおつきあい…とかしか浮かんでなかった、私!

「思い出をつくろう」というのは、割とどんな場所でも言いたいことだったりするけど、心許せる人と一緒に心ゆくまで餃子を食べ、銭湯で整え、お酒ものみつつ夜更かしなんかもして、自分を解放した結果「思い出をなくそう」なんて、なんだか価値ある場所そうじゃないですか?


3: まとめ

このワークショップをやった感想として、「ワクワクしながら考えられたから、ワクワクできる企画になった」とユリカさんが言っていたのですが、これが本当にその通りだなと思います。
吉田さんご自身も『実際に企画を考えて行くときはそんな感じ』と仰っていました。
誰か(もしくは、自分)が良いと思うものには必ずニーズがあって、それを大事にして企画を立てる。そして、「共感」を大切にする。
そんな『心情』を大切にする企画作りが実践できたかな?と思います。

ワークショップの終わりに
とにかく本気で、餃子と熱いお風呂とサウナと水風呂のコースが欲しくなってしまった「チーム餃子」メンバーは、速攻餃子銭湯の約束をしました!
待ち遠し…!!!


書いているうちに長くなってしまいましたが、ここまで大体1時間くらい?のタイムテーブルだった気がします。なんだか充実した時間でした。



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