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マーケティングレンズ vol.5 〜 他者とのうまいコラボレーションを学ぼう 〜

みなさん、こんにちは。
マーケティングレンズ運営チーム デザイナーサイドの内藤です。

マーケティングレンズ (MARKETING LENS) は、有志が集まってマーケティングを多面的に学ぶイベント企画。
今月のテーマは、「他者とのうまいコラボレーションを学ぼう」!
株式会社RINNの梁原さんとGarden Eightの野間さんをお招きした、第5回目のイベントをレポートします。

まずは改めて、マーケティングレンズのご紹介から。

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マーケティングレンズのご紹介

第1回 マーケティングレンズで参加者のみんなと一緒に決めた、3つのテーマを元に、毎月のテーマに合わせて講師をお招きしています。

「マーケティングレンズ」3つのテーマ
1. マーケティングの王道ステップ
2. ニッチマーケットでのマーケティングのやり方
3. 若者向けプロモーション・バズる施策の作り方

構成は、座学形式で勉強する『インプット』と、実際に自分ごととしてやってみる『アウトプット ( ワークショップ )』の二段、プラス懇親会。
第2回 / 第3回ではマーケティングの王道ステップ「インサイトを見つける」「企画の作り方」から企画力について学び、第4回からは「アイディアを実行する段取り」から実行フェーズに移って学んできました。

これまでのイベントレポート
マーケティングレンズ -marketing lens-vol.01(みんなで作るマーケティング勉強会)
マーケティングレンズ vol.2 - 商品やプロモーションを考えるきっかけを捉えよう
マーケティングレンズ vol.3 - 「ファンがつく企画」ができるまでを学ぼう
Marketing -○○- vol.4 〜 アイデアを実行する段取り方を学ぼう 〜

さて、第5回は「他者とのうまいコラボレーション」。
実行フェーズの中でも、苦戦する方が多いところなのではないでしょうか。私の場合はなぜか「うまくやらなきゃ」というプレッシャーを感じてしまうんですよね...
ということで、今回お話をお伺いしたのがこちらのおふたり。

梁原 正寛さん
株式会社RINN代表取締役
1979年大阪府生まれ。2013年に株式会社RINNを創業。猫目線を貫く独自の哲学を「キャット・ファースト」としてコンセプト化し、猫の健康をサポートする商品を企画・販売。CNN等の出演実績やred dot design award受賞。
野間 寛貴さん 
2011年に利倉健太、大工原実里と共に、WEBデザイン会社 LETTERS を設立。所属メンバーが、Awwwards、FWAなど海外のオンラインWEBデザインアワードを多数受賞。2016年にLETTERSとしての活動を終了し、“Garden Eight”を始動、2017年より活動を本格化。Garden Eightは、CSS Design Awardsにて2017年・2018年連続で「Designer of the YEAR Special Kudos: Top 10 Studios」に選出、また、Awwwards : Annual Awards - 2018にて「Studio of the year」にノミネート。拠点は浅草橋。

おふたりは、梁原さんが展開するブランドRINNの商品プロモーションや、カリモクとRINNのコラボレーションブランド「KARIMOKU CAT」、熊本発のインテリア・ライフスタイルブランド FIL のブランディングプロジェクトにおいてチームとして協働、その実績は海外をはじめとした様々なメディアに取り上げられています。

インプット編で「よいパートナーを選ぶコツ」「よい関係性の作り方」「よい仕事の依頼の仕方」などのコラボレーションにおけるポイントを伺い、アウトプット編でブリーフィングを実践します。

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インプット編

お仕事の事例を元に、お話を伺いました。

- Modern Cat Tree NEKO -
「キャットファースト」という言葉を合言葉に、猫に最適なプロダクトとしてRINNから誕生したキャットツリー。
“猫に人生を捧げる”メーカーサイド 梁原さんの圧倒的こだわりと、そのこだわりにふさわしい上質なアウトプットで世界に届くWEBをつくるクリエイティブサイド 野間さんのコラボレーションは、この頃から。
Modern Cat Tree NEKO開発の際に梁原さんご自身が貫き通した、材質・クオリティへのこだわりがグローバルへの認知をあげ、多くの企業とのコラボに繋がったそうです。
▶︎ Modern Cat Tree NEKOのサイトへ

- FIL -
熊本県・南小国町に拠点を置くインテリア・ライフスタイルブランド、FIL。
梁原さんはPR戦略担当として、野間さんはWEB制作担当としてプロジェクトに参加されています。
FILのプロダクトの良さをきちんとPRするにあたり、RINNのプロダクトを通して培った経験や繋がりが実績となって後押ししてくれたのだと、梁原さんは語ります。
▶︎ FILのサイトへ

- KARIMOKU CAT -
日本を代表する家具メーカーであるカリモクとRINNが協業して、3月20日にリリースした猫用木製家具ブランド。
Modern Cat Tree NEKO開発時のご縁から広がったコラボの一つでもあるカリモクさんとの協業。梁原さんの「キャットファースト」な想いを聞いたカリモクさんからも、あつい信頼をいただいてのお仕事だったそうです。
▶︎ KARIMOKU CATのサイトへ

プロダクトの良さもさることながら、PR・WEBにおける伝え方がどれもとても素敵な好事例だと思います。では、梁原さんからクリエイティブサイドの野間さんへのイメージの共有・オリエンはどうされているのでしょう。

野間さんにお話を伺うと、実は梁原さんから明確な“オリエン”を受けたことがないのだとか。「今回はこういうプロダクトで、こういうメンバーです!」という内容でオリエンになってしまう!というので、おふたりの間には圧倒的な信頼関係がありそうです。

そんなおふたりの関係を、こちらの3つの観点からお伺いしました。

1:よいパートナーを選ぶコツ
2:よい関係性の作り方
3:よい仕事の依頼の仕方

1:よいパートナーを選ぶコツ

梁原さん「その人のアウトプットが好きかどうか。」
どういう思想で作品を作ったのか、どういう準備をしたのか、アウトプットまでの「考え方」が好きだと、仕事を任せられる。
考え方がわかっていると、相手にこういう伝え方をしたらこういう風に受け取ってくれるだろうという想像ができる。その上で、想像を超えてきてくれるだろうなという気持ちがある。

野間さん「その人の人となりが好きかどうか。」
野間さんから見て梁原さんは、“パートナーのことを一番わかってくれている人”。最近発表したことを覚えていてくれるし、好きなお菓子すら覚えていてくれるのだとか!

そんなおふたりに共通して言えるポイントとして、「自分が何のプロなのか相手に伝えられる」ということがあります。そして、“相手が何のプロか”をすごく意識するのだそう。
“プロフェッショナル同士任せ合う”という構図は誰もが理想とするところだと思いますが、自分が何者かを相手に理解してもらい相手に何を求められるのか理解することで、“任せられるパートナー”が見つかるのかもしれません。

2:よい関係性の作り方

阿吽の呼吸でクリエイティブを生み出しているようにも見えるおふたりの関係性ですが、野間さんには「え、育てられてる?」という感覚があるのだとか。
要因は梁原さんから送られてくるという数々の本や雑誌。
その中から共有される、グローバルの流行や世の中のトレンドをアウトプットに活用しているそうです。

また、野間さんはプロジェクトに入っているメンバー構成を見ると、どんなアウトプットが求められているのかわかるのだそう。
野間さん自身も、プロジェクトメンバーそれぞれが何のプロフェッショナルなのかをすごく意識されているんだなということが伝わってきます。

そして、忘れてはいけないのが、梁原さんの細やかさ。
前述の通り、好きなお菓子まで覚えていてくれるほどパートナーに気をかける梁原さんは、お打合せの際も必ずみんなのお茶を買ってきてくれるなどの心遣いを忘れないそうです。
そんなの、私だったら「この人のために頑張ろう・・・!!!」ってなっちゃいます。

3:よい仕事の依頼の仕方

ここでの「よい仕事」というのは、「プロとして自分の領域を任せてもらえる」ということだと思います。

野間さんは、任せ合える関係性で仕事をするために、クリエイターサイドは、クリエイターとして実績をどんどん表に出さなければならないと語ります。
どんな世界観が好きでそれは何故なのか、を表に出していないと、依頼元はクリエイターに何を頼めるのかも任せられるのかもわからないですもんね。

また、梁原さんの言葉の中でひとつとても印象的だった言葉があるのですが、それが、「クリエイターの価値を上げたい」というもの。お仕事のスタンスの一つとして、好きなアウトプットをする人がもっと知られていくような仕事の作り方をしたい方なのだなと思うと、よいパートナーとして「その人のアウトプットが好き」を基準にしているというのも納得です。

インプットをまとめると、、、
うまいコラボレーションを生むには信頼関係が必要!
その信頼関係づくりのために、
・相手のことをよく知る(好きである)
・自分のことをよく知ってもらう(好きになってもらう)

・日頃から感覚を共有する
ということが大切なのかなと思いました。

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アウトプット編

アウトプット編では、他者とのうまいコラボレーションの下準備でもある「自分のことを知ってもらう」方法を実践します。

今回は、ピンタレストを活用した自己紹介を行いました。ピンタレストを初めて使う!という方もいる中、好きなもの(世界観や、考え方などざっくばらん)にピンして、どうしてそれをピンしたか話しながら自分が何者かを共有。
この時の大きなポイントとして上がったのが、自分が何者か短く表現する。ということでした。

インプット編でお話をお伺いしていく中で、梁原さん・野間さんに共通して、端的に表現するのがとても上手という印象を受けました。
端的に納得感のある伝え方が、自己紹介においてもできているからこそ「この領域は任せた!!!」というコラボレーションができているのではないでしょうか。

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まとめ

梁原さんと野間さんの事例ややりとりを伺っていると、そもそもおふたりの実力が素晴らしく、信頼関係も築けていることから、私自身は「自分ごとに当てはまらない!!」と思ってしまうほどのポイントもたくさん話していただいたように思います。

ですが、今回出てきたいくつかのポイント
・相手のことをよく知る(好きである)
・自分のことをよく知ってもらう(好きになってもらう)
・日頃から感覚を共有する(クライアントや協働相手に本や雑誌を送ってみる/相手の好きなものを覚えておく)
などなど...
こちらは意識すればすぐにできることなので、私もどんどん実践してみようと思います!

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次回予告

Marketing -○○- vol.6
「物を売るだけでは終わらない
お客様の成功に寄り添うブランドになる取り組みを学ぼう」

4/25 (木) 19:00スタート

EIJI PRESS Base
東京都渋谷区恵比寿南1-9-12

三宅マーケティング事務所代表 三宅 正さんをお招きして、
実行をもう一段上の目線で考えられるように
カスタマーサクセスについてみんなで学ぼうと思います。

ぜひ今後とも、マーケティングレンズをよろしくお願いいたします!

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