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2021年7月北海道・道東の旅|ふるさと、そしてぼーんじすうぇい

〈トップ写真|ナラワラ/道東・野付半島〉

「ふるさと」

冷たい雨の降る中、野付半島のトドワラに向かって、霧がかった道を淡々と歩いていると、ネイチャーセンターの方から微かに曲が聞こえてきた。

耳を澄ますと、それはインスト版「故郷(ふるさと)」だった。




時は遡るが、2020年、奈良県・吉野のお月見会で歌を披露した時のことである。あるおば様が目をキラキラさせて、私の歌を聴いてくれているのに気づいた。

その方は「もう1度歌を聴きたいと思って」と最終日の会合にまで足を運んでくださり、「それではこの方のためだけに人肌脱ごう!」と、私は「涙そうそう」を歌った。

古いアルバムめくり ありがとうって呟いた
いつもいつも胸の中 励ましてくれる人よ
晴れ渡る日も雨の日も 浮かぶあの笑顔
思い出遠く褪せても 面影探して
よみがえる日は 涙そうそう

その後、案の定他の人も歌わされるような流れができてしまうのだがw、最後その方が緊張しつつ歌ってくれたのが「ふるさと」だった。

うさぎ追いし かの山 小鮒釣りし かの川
夢は今も巡りて 忘れがたき故郷

いかにいます父母 つつがなしや友がき
雨に風につけても 思い出る(いずる)故郷

志を果たして いつの日にか帰らん
山は青き故郷 水は清き故郷

こうして見てみると、歌詞の内容が涙そうそうとリンクする点もあり、まるで和歌か、ラップのアンサーのようであるw

この時以来「ふるさと」は、私にとって大変意味深い曲となった。


野付から走古丹へ移動中、改めて歌詞を吟味しつつ「ふるさと」を聴いてみた。

やはり良い曲。良い曲が過ぎるために、爆走かつ爆音で歌いながら、私は嗚咽&大号泣w。広大で、豊かで、厳しい故郷・北海道の大自然を目の前にして、父さん・母さん・吉野のおばさまの顔がソーマトー。あらぬスイッチが入ってしまった瞬間であった。

その自分の姿、第一村人として側から見てみたいw。


「Born This Way」

道東アイヌのチャシで、追悼・供養の祈りを捧げさせてもらった後、私が向かったのは納沙布岬。完全に霧に包まれてしまった灯台にて、道中での気づきと今後に向けての決意表明をした。

▼ 納沙布岬・望郷の岬公園

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決意表明を終えて「さて!西へ戻るぞ!」と気合いを入れた瞬間、突然lady gagaの「born this way」が頭に浮かぶ。

視界不明瞭な霧がかった道を、東の突端から西へ爆走する中、取り憑かれたように聴き、歌った。トータル30回以上連続再生。ちなみに、今まで自分から聴こうと思ったことのない曲である。


I'm beautiful in my way
'Cause god makes no mistakes
I'm on the right track, baby
I was born this way

Don't hide yourself in regret
Just love yourself and you're set
There ain't no other way
Baby i was born this way


キーワードではなく、キーソング。
見えない存在は、時々歌でもメッセージをくれる。
そこに、ジャンルの垣根は一切ない♪

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