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18, PERSONAL MYTH 個人の神話|Dr. チャックスペザーノのセルフ・セラピー・カード

今回の満月で顕在化した「自立」のネガティブな側面。

〈過去記事リンク 「INDEPENDENCE 自立」について 〉

そのネガティブ面の理解を深めようと合計48枚のカードのうち8枚のアンコンシャス(無意識)カードを使ってさらにリーディングしてみました。そこで引いた1枚がこれ。

18. PERSONAL MYTH  個人の神話

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カードの意味

「個人の神話」とは、深い無意識層(生まれる前からの心理)のひとつで、同時にその人の人生の重要なトラウマと折り重なっていることが多いものです。また、その人の人生に存在する主なストーリーです。ものです。また、その人の人生に存在する主なストーリーです。

神話・おとぎ話・伝説・歴史上の出来事などの筋書きに沿うことがあるので「神話」と名付けられています。

このカードを引いたということは、あなたの人生に重要なシナリオがあって、現時点ではそれがあなたの邪魔をしているということを意味しています。

「個人の神話」は、大きなトラウマとその結果のハートブレイク・失敗感・罪悪感に対して形成された防衛であり、代償作用です。傷ついていると、人生の様々な局面に直面していく力が自分にあるとは思えなくなります。

そこで、神話や伝説の人物だったら強くて、勇気もあり、知性もあるし、成功するのに必要な能力は何でも持っているという観念ができてきます。

ただし、神話がたとえどんなにポジティブな特徴を持っていたとしても、所詮は補償行為なので、自分からの才能を与えても、その報酬(承認や賞賛、感謝など)を心の底から受け取ることができません。それはつまり、単に役割を演じているだけだからです。自分の中の原型や暗い観念を否定して、なおかつ埋め合わせるためにしていることだからです。

「個人の神話」として、極めてポジティブな人物・ヒーロー・聖人君子を持つ人が多いようです。ただし、それが役割(補償行為)として演じられている限りは、そこには真実味がありません。役割というのは、自分がそんなに悪い人間ではないことを証明するためだけのもの(偽証)です。

また、中にはネガティブな性質の「個人の神話」もいくつかあります。そういう物語は自分についてのネガティブな観念から直接生まれたものです。

このカードが出たら

このカードを引いた人は、重大なトラウマを癒して、もっと本音で、なすがままに生きる時がやってきたことを認めましょう。

自分自身に質問してみてください。

「私の中の「個人の神話」の元になっている神話・伝説・おとぎ話・歴史上の人物は何でしょうか?」

その時頭にパッと浮かんだ最初の答えを信頼することが大切です。時には2つ以上の答えが心に浮かぶこともあるでしょう。浮かんだものを自分勝手に判断し、ふるいにかけないこと。考えが浮かぶままにすることです。そこで出てくる人物の名前は、あなたが表層意識では知らないものもあるかもしれません。

頭に浮かんだ人物を研究する1つの方法は、その物語をアウトプットしてみること。あなたの書いた物語は、実際の伝説やおとぎ話の筋書きとは違っているかもしれません。しかし、ここで重要なのは、それがあなたのバージョンの神話だということ。できる限り思いつくままにアウトプットしていくことが大切です。

アウトプットし終わったあなたの「個人の神話」を見返し、自分の人生の中で似たパターンが現れていないかを自分に質問してみましょう。そして、「個人の神話」に登場する全ての人物は、夢に出てくる全ての登場人物やシンボルと同じようにあなたの心の中の何かを表しています。

登場人物は、あなたが自分自身について持っている観念を表しています。普通は英雄的な人物に自分を当てはめるものですが、時にはシャドーである悪者に自分を当てはめることもあるでしょう。それもまた自分自身についての中心的な観念です。

あなたの「個人の神話」を癒す方法

① ヒーリング・ギフト・恩恵のカード中から1枚選び、それをこの問題の解決策としましょう。

② あなたのハイアーマインドにこの問題をゆだねます。
あなたのあらゆる問題を簡単に癒すのがハイアーマインドの仕事です。

③「個人の神話」が癒されることをあなたが選択します。
自分に一定の期限を与えましょう。今日中でも、今週中でも、これだけの時間があれば解決できると信じられるだけの長さの時間を選びましょう。奇跡でもなければダメだと感じるならば、奇跡を願いましょう。ひたすらこのことが癒されることを選択し続けましょう。もうこれで足を引っ張られることがないように、そしてあなたが自由になれることを選択しましょう。

④「シャドー」(カードNo, 23)に説明されている統合の方法を使いましょう。
あなたの神話の登場人物全員と、あなたの心の中の深い精神的な傷を感じる部分とを統合しましょう。また、登場人物全員と深い傷を感じる部分をあなたのハイアーマインドと統合することも可能です。「個人の神話」の人物があなたと統合されると、今度はその人物の素晴らしい性質への承認や賞賛のご褒美が役割の方に行くことなく、あなたが受け取ることができるでしょう。

⑤この問題が始まったのは、あなたが生まれる前か?生まれた時か?生まれた後か?を自分に質問し、その経験全体をリフレイミング(書き換える)します。「先祖代々伝わる問題」(カードNo, 17)で2番目に使われた方法を参照のこと。

私的考察

〈カードの意味〉から個人的に気になった部分を抜粋して簡単な考察をしてみました。

「個人の神話」とは、深い無意識層(生まれる前からの心理)のひとつで、同時にその人の人生の重要なトラウマと折り重なっていることが多いものです。また、その人の人生に存在する主なストーリーです。このカードを引いたということは、あなたの人生に重要なシナリオがあって、現時点ではそれがあなたの邪魔をしているということを意味しています。

深い無意識層を「生まれる前からの心理」と定義しています。魂の記憶・過去生とも言える無意識層から沸き起こる「個人の神話(ストーリー)」は、私たちの今世(人生)に影響を与え、邪魔をする場合があると明言しています。

「個人の神話」は、大きなトラウマとその結果のハートブレイク・失敗感・罪悪感に対して形成された防衛であり、代償作用です。傷ついていると、人生の様々な局面に直面していく力が自分にあるとは思えなくなります。

無意識レベルで生み出したシナリオ設定は、これ以上傷つかないための自己防衛・代償作用でしかないということですね。き、厳しい…苦笑。人間の本能が生み出した「生存するための知恵」とも言えるのではないでしょうか。
しかし、大きな傷を見て見ぬふりをし代償行為を続けていると、人生に対峙する力が自分に備わっていると思えなくなる。これは危険信号です。

神話がたとえどんなにポジティブな特徴を持っていたとしても、所詮は補償行為なので、その報酬(承認や賞賛、感謝など)を心の底から受け取ることができません。それはつまり、単に役割を演じているだけだからです。自分の中の原型や暗い観念を否定して、なおかつ埋め合わせるためにしていることだからです。

例えば、本当にやりたいことより、利益追求のための仕事を優先。実際希望していた報酬も世間の承認も得たけれども、なぜか満たされない…。この状態と似ているなと思いました。これは「自己欺瞞;自分を騙すこと」とも言い換えられます。

「個人の神話」をアウトプットしてみた

次に、〈このカードを引いたら〉部分を参照して、無意識から沸き起こる「個人の神話」をアウトプットしてみました。

本日私が行った瞑想で浮かんできたのは「もののけ姫のサン」でした。

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古代日本には、サンのような中央に反旗を翻していた縄文系民族が多くいたことがわかっています。瞑想中、彼らの怒り・悲しみ・悔しさにリンクしてしまい、涙がほろほろ…。ま、この辺は聖地巡礼日記に書くことにします。

実は、私、日常茶飯事ではありませんが、無意識層とうまい具合にコンタクト取れた時、色々な物語が浮かんできます。

例えば、「アトランティス時代の科学者」「人魚」「女忍者兼行者」「アイヌの娘」「ネイティブアメリカン」「琉球王朝内に勤めていた巫女」「マルタ騎士団」など。

私の場合は、ネガティブな性質の「個人の神話」が多いかもしれません。

このワークを行うときのポイントは、頭にパッと浮かんだ最初の答えを信頼すること。ふるいにかけず、考えが浮かぶままにすることです。

さて、あなたの中の「個人の神話」の元になっている神話・伝説・おとぎ話・歴史上の人物は何でしょうか?


Dr. チャック・スペザーノのセルフ・セラピー・カードは、【ネガティブ(No, 1〜8 被害者、No,9〜16 人間関係、No,17〜24 無意識)】と【ポジティブ(No, 25〜32 ヒーリング、No,33〜40 ギフト、No,41〜48 恩恵)】の2つのグループに分けることができます。
48枚全て使ってのリーディングはもちろん、24枚ずつのネガポジグループ、また今回の私のように無意識カード8枚のみを使って読み解くことも可能です。


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