趣味(旅行):空港という非日常の空間

ほぼ雑記です
要は、空港ってそこにしかない空気感があって、そこが良いよね、って話です

コロナ禍より前、自分はそれなりの頻度で海外旅行をしていました
どんな旅行先に行って、そこでどんな体験をしたかの話はまた別の機会に譲るとして、今回はその旅行の際に必ず立ち寄ることになる、空港のお話です

実際に飛行機に乗ったことがある人なら分かるかもですが、空港はその建物全体が他にはない雰囲気を帯びています

それが具体的に何なのか、あまり深く考えずにずっと利用してきていたのですが、ある配信での話を聞いて、ようやくその正体の一端を掴めたような気がします

それは、利用者の誰もが「長い時間そこに留まらない前提での滞在」であることです
飛行機に乗る人、飛行機から降りてきた人、見送りに来た人、迎えに来た人、いずれもがしっかりとした目的を持って訪問し、その目的を果たすまでの時間をその空港という空間でつぶすのです

言ってしまえば、誰もがソワソワとしている、浮足立っている、高揚感と少しの不安が入り混じったまま短い時間を楽しんでいる、空港はそんな人たちで溢れかえっているわけです

そして、その雰囲気が最も顕著なのが制限エリア内だと思います
だって、そのエリア内にいる人は一人の例外もなく、フライトを間近に控えている人たちだから

どんな空の旅になるのだろう
ちゃんと機内で眠れるだろうか
到着先の天気はどんなだろう
行先の観光地を全部回れるだろうか
先方での商談はうまくまとまるだろうか
いつ搭乗開始になるんだろう
子供はおとなしくしていてくれるだろうか
お土産を喜んでもらえるだろうか
どんな機体に乗るんだろう
お天気が崩れて途中で揺れたりしないだろうか
ああ、またこの地に来たいものだ

制限エリア内は、そういう期待や緊張、忙しなさが閉じ込められた特別な空間で、それぞれの想いを抱えながら、フライトまでの短い時間をベンチソファに座りつつ穏やかに過ごしています
カードラウンジを利用できればより優雅な時間が待っていますが、それも搭乗開始まで

飛行機が飛び立つまでの猶予時間をいかに落ち着いているように見せかけて過ごすか、そんな密かなチャレンジに皆が挑戦しているような、そんな感覚を覚えてしまうのです

旅行の始まりと終わりに毎回必ず通過するこの特殊な空間が、その旅の思い出に彩を添えてくれる、そんな気がして
やはり、空港って良いな、と思ってしまう自分がいます

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