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偏愛・建築Run!💨 〜銀座six〜                                

こんにちは。
全国の建築物を目掛けてRunしている”ふう”です。
毎日のインスタグラムでは写真の投稿だけなのでnoteでは文章でまとめてみようと思います。



今日は、オープン5周年を迎える銀座sixについてです。
松坂屋銀座の跡地で2017年4月にオープンをした銀座sixは、名だたるブランドがひしめく中央通り沿いに所在し、ラグジュアリー感、商業施設の規模では銀座一なのではないでしょうか。
銀座sixの特徴として、アートをとても大事にしている印象です。
定期的にエントランスのガラス面や館内エスカレーターでアーティストのデザイン装飾がされ彩られています。
この記事を書いている2022年4月には、オープン5周年を迎え写真家・アーティストの小林健太氏の作品が打ち出されています。

エントランスのガラス面にと柱部分にグラフィックシートとデジタルサイネージで装飾されています。
B1の化粧品フロアの天井を約50mにわたりファブリックを使ったグラフィックが装飾されています。

さて、建築設計ですが、意匠デザインを谷口吉生氏が手がけています。
谷口 吉生氏は言わずと知れたモダニズム建築の建築家で、ニューヨーク近代美術館や丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、東京国立博物館の法隆寺宝物館など数々の有名な作品を生み出しています。
メディアにはあまり出ることはなく、作品主義として有名な谷口氏の手がけた銀座sixのデザインコンセプトを知ると建築物の見え方が一変するので面白いです!

銀座sixの見どころは2つ!

1.モダンな庇と暖簾
2.日本的な要素を入れた吹き抜け空間

モダンな庇と暖簾



銀座sixは「庇と暖簾」でデザインされているそうです。
庇と暖簾!?
どこに?と思われませんか?
銀座sixは、建築物の縦・横ともに大きいため日常的に歩いている際あまり気にして全体を見渡すことがありません。
しかし、視線を少しあげるとあるんです。
モダンな庇が!
銀座sixはアパレルショップが5Fまでとなっており6Fより上層階はレストランとオフィスになっています。
この6Fから上の外壁をぐるりとステンレス性の庇がデザインされています。
ステンレス性ということもあって、光の反射がとても綺麗で建物を逆光で眺めても周辺ビルの反射光を拾い上品な存在感が消えないのです。

では、暖簾はどこなのか?
私は、いつも銀座sixに向かう際、中央通りを三越側から新橋側に向かって歩いきます。すると一番初めに目に入ってくるお店は、アイコニックなファサードのフェンディです。続いて、ヴァレンティノ、ヴァンクリーフ&アーペル、サンローラン、セリーヌ、ディオールと名だたるBIGブランドが立ち並びます。
銀座sixの暖簾とは、このブランド群のことなです。
変わることのないオフィスの庇に対して、時代のトレンドで変化をするブランドを暖簾のデザインとしているところが銀座sixのデザインの面白いところではないでしょうか。

日本的な要素を取り入れた吹き抜け空間

銀座sixに入ってみると印象的なのが吹き抜けです。
インテリアデザインを設計しているグエナエル・ニコラ氏は、銀座sixといえばここ!というアイコニックな空間作りをするため吹き抜け空間を設計したそうです。
この吹き抜け部分ではアーティストの作品を天井から吊って展示してあるため各フロアでさまざまな角度で楽しむことができます。
また、ラグジュアリーな雰囲気の中にも日本的な要素が配置されているところも興味深いです。
例えば、天井の全般照明は行燈をモチーフに設計をされています。
和的な素材、形状でとても柔らかく拡散した光が落ちてくるようになっているのですが、全体のモダンな雰囲気にも溶け込むようにデザインされているところが凄いですね。
他にも、各フロアの手摺のには「竹」がモチーフのデザインがされていたりします。
これらのデザインは海外からの観光客の期待にも答えるためのデザインだそうです。

本日のRunはここまで!
次へ向かいます!

銀座six
ショップ・カフェ 10:30~20:30
レストラン 11:00~23:00
〒104-0061
東京都中央区銀座6丁目10-1


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