コーヒー業界の発展 in インド
日本や世界各国にあるように、インドにもコーヒー協会The Coffee Board of India はあります。国際展示会やコンペティション・品評会・業界誌発行など、業界発展のために様々な活動をしています。
“ 生豆品評会 “
品質の良いコーヒーの中でも際立って美味しいものにのみ与えられる『カップオブエクセレンスコーヒー』。上位にランキングされると高価格で取引される、コーヒー界のエリート豆たちです。
そして、インドにも国際品評会The Flavors of Indiaがあります。各農園から250程集められたサンプルは国内で40まで選考され、その後SCAE World of Coffeeにて国際審査員によって審査されます。
私が取引している農園も、過去に受賞をしました。
“ 国際展示会 “
2002年よりはじまった展示会も毎年とはいきませんが継続して行われています。
このInternational Coffee Festivalは、全3日間、場所は主に都市部(首都デリー・ムンバイ・バンガロールなど)で開催されます。
イベント内容も様々ではありますが、今回は2016年度・2018年度の内容を紹介します。
イベントは主に3つのスケジュールで構成されています。
① ワークショップ
② 展示ブース
③ コンフォレンス
《 ワークショップ 》
カッピング・焙煎・ラテアート・抽出メソッドなど様々なワークショップが開催されています。
各国からそれぞれの分野のプロフェッショナルをゲストに招き、講師をつとめます。中には世界チャンピオンの方など、日本や他国では受講者が殺到してしまうのでは. . .!?
と、思うような豪華ぶり。
積極的に参加をすれば、チャンプからマンツーマンでレクチャーを受けられるかもしれません. . .!!
《展示ブース》
最新のエスプレッソマシン・焙煎機・そして、生産国ならではの精製機器などが展示・デモンストレーションがされます。もちろん、トライすることも可能です。
《コンフォレンス》
集会では、『これからのインド国内のコーヒー業界・市場の発展』について講演会(講義)があります。
2016年度の集会内容は、
日本では缶コーヒーやコンビ二などで手軽にコーヒーが飲めるようになり、より身近な存在となったコーヒーは、カフェ利用・家庭でスペシャリティコーヒーを飲むなど進化が進んでいます。日常的に「お茶を飲む文化」がある日本に共通点を見出し、
日本のコーヒー文化の進化過程をお手本にして説明がなされていました。
“ バリスタコンペティション “
近年、バリスタコンペティションも開催され、カフェやレストランなどで働く人たちのスキルや知識もどんどんレベルアップしています。
国内で選考会が行われ、国内大会での勝者が世界大会にチャレンジします。
インドらしいのは、競技の合間にダンスパフォーマンスがあること。ここが最大の盛り上がりポイントです. . .w
“ 生産国としてだけでは終わらせない “
生産国としてだけでなく、コーヒー消費国としても発展をはじめたインド。
国内では他国のコーヒーを飲むのはまだ少し難しいですが、近い将来かならずインドのカフェで南米産やアフリカ産などたくさんの種類のコーヒーが当たり前に飲める日がやってきます!
とっても楽しみですね!
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
『インドのコーヒー事情』シリーズは、今回でおしまいです。
次回から、新しいシリーズがスタートします。
どうぞ、お楽しみに:)
Instagramもしています
https://www.instagram.com/merthi_coffee_2017/
ご興味ある方はぜひ覗いてみてください